禁煙ファシズムにもの申す
JR東日本の奇怪な全面禁煙強制 |
JR東日本の電車のつり革広告を見て唖然とした方々も多いはずである。 「JR東日本では、これまでもたばこを吸われるお客さまと吸われないお客さまが、どちらも駅や列車を快適にご利用いただけるよう「分煙」に取り組んでまいりました。駅では、喫煙所をホームの端1箇所に移し、首都圏の朝の通勤時間帯で禁煙タイムを実施いたしました。列車においては原則として、指定席・自由席車両のそれぞれ1両を喫煙号車として残し、それ以外は禁煙号車といたしました。 2003年に健康増進法が施行され、公共施設における受動喫煙を防止するための努力義務が課せられるようになりましたが、列車という限られた空間では、扉の開閉により禁煙車に煙が流入するなど、受動喫煙がなくならないというご意見を多数いただいておりました。 そこでこのたび、2007年3月のダイヤ改正に合わせてJR東日本の新幹線・特急列車の全面禁煙化に踏み切ることにいたしました。同時に、長時間列車を利用されるお客さまのために、ホームの喫煙所に加え、新幹線などの主な駅ホームに排煙設備のある喫煙ルームを増設し、お客さまが、乗車前後にたばこを吸われる環境を整備いたします。お客さまには、乗車中は大変な我慢をしていただくことになりますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。」 この思考の混乱と論理破綻した支離滅裂な文章を読んで、怒りを禁じ得ないというのが愛煙家の大方の反応だろうが、無理が通れば道理が引っ込むのが世の倣いとあって、ブツブツ文句をいいながらも泣き寝入りする愛煙家がほとんどだろう。 禁煙ナチズムの連中が、錦の御旗のように喧伝する健康増進法なる奇怪な法律(余談ながら、国会でこの法案については逐条審議されることもなく、何となく無害な印象を与えるため、ろくな審議もしないで、どさくさ紛れで成立した、と聞く。立法府の怠慢であろう)はJR東日本の告知文にもあるように「公共施設における受動喫煙を防止するための努力義務」を唐突に盛り込んでいるだけである。従って、全面禁煙の強制は法の悪用というか、いかにも小賢しい悪乗りの拡張解釈である。 旧国鉄の数十兆円に上る膨大な債務の返済には、煙草税の税収が充当されていることはご承知の通りである。旧国鉄の親方日の丸の放漫経営の尻拭いは、煙草価格の増税という形で喫煙者の犠牲により、行われている訳だ。 JR東日本が、禁煙ナチズムの徒党に阿って喫煙者を顧客扱いせず、喫煙者の煙草を吸う権利(分煙)をも無視しようとするなら、まず旧国鉄債務返済に煙草関係の税金を充当するのを辞退してからにするのが筋と思うが、如何だろうか? 愛煙幸兵衛 |
2007/02 |