禁煙ファシズムにもの申す

禁煙ファシズムにもの申す

書評  早死にしたくなければタバコはやめないほうがいい(武田邦彦中部大学教授著、竹書房、価格1260円税込み

たばこを巡る真実をありのままに書き記した痛快な本が現れた。

筆者の武田邦彦中部大学教授は、テレビなどでおなじみの科学評論家。世間の圧力にも屈せず、科学者としての良心に従い、真実をありのままに語る硬骨学者としても人気がある。

 武田教授ご自身は、タバコは喫われないそうだが、不見識の厚生労働省や不勉強の医師、嫌煙団体などが垂れ流す不当なタバコ有害説のウソに我慢できず、世間にはびこる禁煙ファシズム、タバコ狩りの風潮に危機感を抱いて、やむにやまれず出版したものだ。

 武田教授の指摘は、冷厳な科学に基づいている。内容は、既に多くの学者、研究者が指摘済みのものだから、目新しさは無い。しかし、武田教授はややもすれば難しくなりがちな疫学、統計学を小学生にもわかるように解説して、タバコ有害説のウソ、平山学説のウソ、副流煙有害説のウソを次々に暴き、厚生労働省、医師会、嫌煙団体が組んで始めた「タバコ有害」プロパガンダが現代版の魔女狩りそのものであることを喝破している。

 その上で、タバコの有益性を称揚し、タバコは人類の宝であると本当のことを書いておられる。

 嫌煙の連中がヒステリックに反発するのではないか、と思ったら、案の定、アマゾンのカスタマーレビューで、医者を自称する嫌煙者らが「重大な事実誤認がある」「お金だけが目的の男」「妄想にあきれ果てた」などと感情的に罵声を浴びせていた。証拠を突きつけられても真実を受け入れられない思考の持ち主の方々だと推察する。

厚生労働省殿、嫌煙団体殿、医者を自称する嫌煙の皆様方、タバコ有害説にそれほどの自信があるのなら、徒党を組んで大声で喚いてウソを押し通そうとなどせずに、公開の場で武田教授を堂々と論破したら良いではないか。

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2013.01.07