禁煙ファシズムにもの申す

禁煙ファシズムにもの申す

「日本禁煙学会」は何様のつもり?

愛煙幸兵衛

「日本禁煙学会」とか名乗る連中が、宮崎駿監督作品の「風立ちぬ」とかいう漫画映画にいちゃもんをつけたという記事を新聞で読みました。映画の中で、喫煙場面が多いのが気に食わないから、喫煙場面を削除しろという要求を記者会見でしたそうです。

私は生憎、その漫画映画を観ていませんが、とんでもない思い上がった主張をする連中だと呆れました。気に食わないなら、観なければ良いだけの話ではありますまいか。この連中は、他人が作った映画の内容を変えろという権利が、自分たちにあると思い込んでいるらしい。「増長」という言葉がありますが、この言葉がこれだけぴったりの連中はいませんな。

そんな阿呆臭い記者会見とやらにホイホイ出かけて行って、記事にする記者も、紙面に載せるデスクも阿呆だと思います。夏のネタ枯れで、まともなニュースがなかったからかもしれませんが、新聞記者、デスクとしては零点の連中でしょう。お粗末としか言いようがありません。新聞購読者がどんどん減っているという話を若い友人から聞きましたが、さもありなんと思います。金を払ってまで与太話の類を読もうという人は、ますます減っていくでしょう。

話が横にズレました。
ただの煙草嫌いの有象無象がつくった団体が、学問を研究しているわけでもないのに、学者のフリをして「学会」を僭称している奇怪さは、一体どういうことなのでしょうか。

以前、「日本禁煙学会」と名乗る連中のホームページを見たら、自分らのことを医師と弁護士が中心の団体だと書いていました。仮にそれが本当だとしても医師と医学者は違います。医学者は医療の研究をしますが、医師はそれを臨床に応用するだけ。法学者と弁護士も違います。法学者は法律の研究をしますが、弁護士はただの実務者です。その程度の区別もつかない連中が、つくっている団体ですから、実態は推して知るべしでしょう。

学者の集まりでもないのに、自ら「学会」と名乗るところに、何だか知的劣等感、学歴コンプレックスが漂っている感じがしてなりません。勝手ながら、余程屈折した心情をお持ちのお方らなのだろうと拝察しております。

そんなことをつらつら考えていたら、友人の一番弟子君が電話してきて、高名な武田邦彦先生が、ご自身のブログに――「禁煙学会」、「禁煙科学会」は名称の変更が必要――という話を書いておられることを教えてくれました。一読しましたが、まことに御尤もな意見です。

ご紹介します。ご一読あれ。
http://takedanet.com/2013/08/post_7a9a.html

ただし、卒寿を超えて棺桶入りが近い私から見ると、武田先生もまだまだ青いですな。世間で揉まれたことのない学者さんだから仕方がありませんが、「日本禁煙学会」の連中を、話せばわかる連中だと勘違いなさっておられるフシがある。

話せばわかる人たちが集まった団体なら、最初から「学会」とかいう名前は付けません。そう思いませんか?

2013.08.27