禁煙ファシズムにもの申す
中東・セルビア喫煙事情 中 |
伊達 国重
アブダビ空港では、トランジットの際に食事券を貰った。未明に到着するトランジット客に簡単な食事を提供しようという趣旨だろうが、いかにもアラブ流のおもてなしの心が現れている。私はエティハド航空の提供かと思っていたが、どうもアブダビ空港当局の提供のようだ。いずれにせよ、助かる。
陽が昇ってくると気温もどんどん昇っているのが感じられる。未明の午前3時過ぎに空港外の気温は摂氏35度。朝7時頃には40度近くなっている。この日の最高気温の予想は45度とか。窓から外を眺めると東の方向の砂漠地帯に靄がかかっている。どうも砂嵐のようだ。空港内の建物内は冷房がよく効いていて快適だが、外は暑くて大変だろう。
ベオグラード行きの飛行機は小型機なので、待合室から搭乗口まではバスで移動。建物を出ると摂氏40度を超える外気に晒されたが、短時間でもあり、湿度が低いせいか、それほどのことはなかった。
何だかよく判らないものの、「それなら、まあ良かろう」と答え、目出度く「喫煙OKの禁煙客室」にチェックインした。このマネージャー氏とは顔馴染みになったので後で聞いたらホテルの客室の2階部分全体を喫煙にして、残りを禁煙にしたところ、喫煙客室希望の宿泊客が多いので3階の一部の客室は「喫煙OKの禁煙客室」にしているとのことだった。こうゆう融通無碍のところがなかなか良い。「クソ真面目」を絵に描いたような四角四面の対応しかできない某国のホテルも、接客サービスの基本をこのセルビアのホテルに学んだ方が良かろうと思った。 日中は猛暑で外出したくないので、「喫煙OKの禁煙客室」で、アブダビで購入したコイーバのロブストを一本嗜んだ。見るとちゃんと灰皿も用意してあるではないか。 <続く> |
2013.10.08 |