禁煙ファシズムにもの申す
またまた禁煙ナチスさんの我が儘勝手の妄言 |
拙者の師匠格の愛煙幸兵衛さんに指示されて、年末に投稿した駄文「勘違い婆さん、爺さん」が日本パイプクラブ連盟のホームページに掲載されて、読者の皆様に思いの外、大好評だったそうです。愛煙家の皆さんの中には、禁煙ナチズムにかぶれた暗愚の徒の跳梁跋扈に心中、激しい憤りを抱いている方が多いからではないか、と察します。 ある大手新聞の読者投書欄を眺めていたら、禁煙ナチスさんと思量される御仁の投稿が掲載されていました。 ちなみに畏友から聞いた話では、この某新聞と社論が些か対立している某紙(拙者はあいにく購読していない)の投書欄は「読者の声」=「輿論」になぞらえて、自社の偏蒙なる社論に阿諛追従する噴飯投稿を並べているそうです。その傳で言うと、この某大手新聞も投稿欄担当の記者も読者の投稿に仮託してご自分の主張を披瀝なさっているのかもしれませんな。 冒頭から、脇道に入ってしまいましたが、この禁煙ナチスさんの御仁の投稿の要旨を、私淑する愛煙幸兵衛さん流に丸数字で順序立てて整理致しますと
と、ご託を並べておられる。 JR東海に対して、JR東日本の暴挙に倣へ、と言い切らず、「帰省客が多い時期は、全面禁煙車両を増やせ」と柔らかく要求しているところは、まだ多少は節度があるようです。が、要するに、この御仁は、煙草が嫌いで喫煙車に乗りたかったのだが、乗れなかったことへの個人的な不満を言い立てている訳です。ちなみに、JR東日本は国士の松田昌士相談役が、会長として経営全般に睨みを利かせていた頃は、まともだったが、後輩のクラゲ経営陣がのさばるようになって、事なかれ経営体質の日本国有鉄道に次第に先祖返りしつつあると聞きます。 さてさて、筋の通らない個人的な不平不満を、あたかも社会的な正義や規範、あるいは礼法のようにすり替えて、言い募るというようなことは、凡そ、まともな大人ならしないものです。この手のことをするのは、怪しい社会運動をしている御仁か、特定宗教に凝り固まった御仁くらいでしょうか。 まともな大人の世界では そこで、なんとか工夫して「社会的正義」の粉をまぶさなければならぬわけです。粉飾詐術の粉が上手にまぶしてないと、どの投書欄にも掲載してくれないからね。 だから、この御仁はご自分の「幼い子」をダシに使っておられる。 この御仁本人は醜悪な禁煙ナチズムの風潮に無意識無邪気に洗脳されただけで、ご自身は禁煙ナチズム信奉者乃至はシンパサイザーとしてのご自覚がないのかもしれませんが、こういうのを時流に阿(おもね)る言動と言います。こういう投書を採り上げる投書欄は、馬鹿げた時流に諂(へつら)う投書欄でしょう。 昔々、拙者が学生だった時、拙者とは主義主張を全面的に異にする、同じ寮の左翼全体主義思想に感化された先輩によく馬鹿げた議論を吹っ掛けられました。この先輩は哀れな洗脳オツムから湧き出した生煮えのご意見を論破されそうになると、急に涙目になって社会的に虐げられた弱者への同情を言い立てたものです。 何度もこの手を繰り返される内に「主張の論拠や論理が危うい時は、須く弱き者を徹底的にダシに使うべし」との、左翼全体主義に顕著な邪悪なプロパガンダ術に反感を覚え、辟易するようになりました。 普通の人間ならば、病気や事故等で不具になったり、障碍を抱えるようになった人や動物には、惻隠の情を催すのが自然です。拙者も、自他共に認める狷介な性格ではございますが、可愛そうで悲惨な境遇の人や動物の話を見聞すると、柄にもなくついつい目頭が熱くなる齢になってしまいました。 この同情心につけ込むのが、狡猾な連中の手です。 この偽善そのものの悪辣なプロパガンダ詐術は、使い古されても効果抜群とあって至る所で、使われています。湾岸戦争の時も、イラク軍の暴挙の例として、米国のテレビジョン宣伝会社の悪智慧を借りた「油にまみれた海鳥の映像」(後に、ヤラセと判明しました)やら「イラク兵に輪姦された入院中のクウェート人幼女」(後に、詐話であることが暴露されました)などが相次いで登場しましたよね。戦争があると、敵国兵への敵愾心を煽り立てるために、こうした話が多数、捏造されます。「非戦闘員である妊婦の腹を切り裂き、胎児を空中に放り投げて銃剣で面白半分に突き殺す日本兵」などが典型例です。 フェミニズムとやらで、ご婦人が大股で闊歩する時代でも、「か弱き女の涙」はそこそこ威力があるようです。とは言え、今では獰猛なフェミニズムへの反作用で、「かよわい小鳥」や「可愛らしいペット」の方が、「女の涙」よりも、大いに効果があるようですな。 話が諄いので周囲に煙たがられている愛煙幸兵衛さんほどではありませんが、拙者も老いの繰言で、随分、話が遠回りになってしまいました。ここまでお付き合い下さいました読者の皆様に贅言、お詫び申し上げます。 要は「いたいけな幼い子→無垢なる存在→社会的弱者→世の害悪から保護しなければならない」という連想を期待してダシに使うわけです。筋骨たくましい屈強な男が、怪しげな「煙草の副流煙の健康被害」とやらを言い募っても、世間の憫笑を買うだけですからね。 ただ、投書に書かれた事柄が、本当に事実とすれば、この御仁の家族には「幼い子」がいらっしゃるのでしょうから、これ以上「幼い子」のことは深く追及しないことにします。 そこで借問致したい。 ちなみに、この御仁の「幼い子」は、生まれた時から、自動車の排気ガス(が稀釈された空気)や、工場の排煙(が稀釈された空気)を、たっぷりと吸っておられると思いますが、なぜ、煙草の煙(が稀釈された空気)だけに異常にこだわられるのかな? ひょっとしたらこの御仁は、「煙草嫌い」が募っての強迫神経症かな? いずれにせよ、科学的に根拠薄弱な疫学に基づいた妄説や珍説を錦の御旗のように掲げて、金切り声で「禁煙・嫌煙」を言い募らないのは、禁煙ナチスさんも韜晦の術が巧みになりましたな。昔の左翼全体主義者のプロパガンダ術を習得されてきているようです。 こういうのを「ソフトなナチズム」とでも言うのでしょうかねぇ? 愛煙幸兵衛 一番弟子 |
2008/01/12 |