禁煙ファシズムにもの申す

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トップガン マーヴェリック

Q

面白かった。
武漢コロナウイルス禍の影響で、この2年半の間、面白い映画は稀になっていたが、久々に痛快な映画を堪能した。この映画を観た米国の若者達が戦闘機パイロット志願に殺到するのは確実だ。


アメリカ海軍が制作に全面協力したハリウッド流プロパガンダ映画と分かっていても、面白いものは面白い。歪んだ左翼臭のする暗くウジウジした映画を顰めっ面で観るより、こうした単純明快な映画を観た方が精神衛生上遥かに宜しい。少なくとも映画料金の価値がある。


この十数年間、ハリウッド映画界に深く侵蝕している中共マネーの影響からかなり脱した作品であると見てとれた。


冒頭、主人公役のトム・クルーズがカワサキのバイクに乗って疾走する場面がある。トムのライダージャケットの背中に大きく描いてあるのは、米国、日本、台湾(中華民国)の国旗。


同盟関係にある仲間の連帯感を暗示している。独裁ボスの習近平が観たら激怒するのは必至だろうな。中共ではやっぱり上映禁止だという。


但し、この映画では、何かに慮って「敵国」を明示していないのがやや残念なところだ。山岳地帯での緊迫感あふれる戦闘場面からして中共あるいは北朝鮮辺りを連想するのが普通だろうが、娯楽商業映画とは言え、はっきり明示できないところに中共マネーの軛から完全に自由になっていないことが分かる。


今の流行りの米国式価値観ルールに忠実に沿った作品でもある。まず、戦闘機のトップパイロットに副主人公格の女がいること、士官や兵隊達が誰も刺青をしていないことだ。将兵達が息抜きに集まるバーの主が、女というだけの理由で将兵達に絶対的に君臨し、意のままに操っている場面も甚だ違和感がある。アジア系面貌のパイロット、黒人整備兵を端役に加えて、人種間バランスルールを保つのもやはりハリウッド流の偽善だ。


煙草がこの世の中に存在しないように扱われているのも、価値観ルールを厳格に守っている点だ。日々、肉体と運動神経の極限に挑戦する戦闘機パイロットに煙草は禁忌かもしれないが、整備兵くらい自由に喫わせてやれよ。


トム・クルーズは1962年7月3日生まれ。還暦の立派な爺様だが、驚異的な若さに脱帽だ。2年前に撮影した映画だそうで、それでもトムは57〜58歳。米国の白人の俳優、女優が歳を経るに従って加齢劣化で観るに堪えない姿になる中で、逆に年齢による風格を増している。


戦闘機の轟音と振動の臨場感が凄かった。
こういう映画は、やはり一流映画館の巨大画面と優秀音響設備で観るべきである。


公式ホームページ

https://topgunmovie.jp

2022.06.27