禁煙ファシズムにもの申す

禁煙ファシズムにもの申す

たばこ税についてのまともな意見
愛煙幸兵衛5番弟子

週刊新潮に連載中のコラム「週刊鳥頭ニュース」(平成21年12月17日号)に、作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏が、鳩山民主党政権の暴政ともいうべきたばこ税値上げの動きに激しく警鐘を鳴らしていますので、愛煙家の方々にご紹介します。

民主党政権は反米親支路線を平然と嘯き、経済政策もまるでトンチンカン。戦後営々と築いてきた日本国の平和と繁栄を壊し始めている印象が否めない中で、たばこ税値上げのような些事ばかりを云々するのは本意ではありませんが、まさに些事だからこそ、この政権の危うい体質が鮮明に露呈したと言っても過言ではないでしょう。

私は、蘇連時代にモスクワに駐箚しておられた佐藤優氏に出張でお世話になったことがあります。当時、愛煙幸兵衛先生から「外務省の役人は御殿女中みたいな奴ばかりが幅を利かせているが、モスクワ大使館に佐藤優という端倪すべからざる異能の外交官がいる」とお噂を伺っていました。実際に現地で佐藤優氏にお会いしてその仕事振りを拝見し、外交官としての識見の高さと手腕の凄さに心の底から敬服するばかりでした。当時、佐藤優氏は外交官の身分としては最末端の理事官の境遇に甘んじておられましたが、帰国して愛煙先生に「我が国が北方領土問題を本気で解決しようと思うなら、佐藤優氏を7階級特進で駐蘇大使に起用すべきですが、身分制度に凝り固まった盆暗ぞろいの外務省だから所詮無理でしょうな」と慨嘆した記憶がございます。

さて、その佐藤優氏は、その後、鈴木宗男代議士にその抜群の能力と手腕を認められ、腹心として重用されるようになり、その結果、ポピュリズムに便乗した東京地検に巻き添えの筋違い逮捕され、やむなく作家に転向して現在に至っておられます。外務省は偉才の外交官を自ら放擲し、その結果、言論界は期せずして真の知識人作家を得たわけです。

佐藤優氏は、たばこを吸わず、たばこの煙も苦手だそうですので、我々愛煙家の仲間ではありませんが、物事の大局と本質をきちんと見極めておられる真の言論人として、益々のご活躍を祈念するものです。

2010/01/15