禁煙ファシズムにもの申す
雲造院杢杢愛煙信士のつぶやき6 |
雲造院杢杢愛煙信士
某年某日 嫌煙屋の医者=ヤブ医者=嫌な奴 久しぶりに、昔、書道を教えて頂いた先生にお会いした。 「お元気ですね」と挨拶すると、「人を年寄り扱いするな。わしゃあ〜まだ92だ。せめて、天寿の半分までは生きてぇもんだ」と言われた。 そう、お師匠様は、御年92歳ながらシッカリされていて、まだ車を運転して、アチコチの教室で教えていられる。 天寿とは250歳のことだとは、恥ずかしながら還暦を過ぎて本当の意味を知った。 お師匠様の様に、「まだまだ」と言う方々は、若く元気な人が多い。 それに比べて、「もう○○歳だ」と言う方々は、老けて見える。 我々も「まだ」で生きてゆこう。 さて、このお師匠様だがとても気がかりな事がある。 昨年まで76年間吸っていた、大好きなたばこを止められた事だ。掛かりつけの医者に「たばこを止めないと癌になりますよ」とさんざん脅されたそうだ。 90歳を越して仮に癌になっても、新陳代謝が衰えているからほとんど進行しないことを、その医者は知っているはずだ。そもそも90歳にもなると、身体のあちこちに微小の癌がいくつも発生しているものだ。 にもかかわらずそんなことを言うのは、たばこ嫌いの医者が、医療にかこつけて禁煙を無理強いしているだけのことだ。医療という名の患者への一種の暴力である。 私は医者の友人、知人、知り合いが多い。医者の仲間内の評判、本音の話も色々と耳に入る。だから、この場を借りてはっきり言おう。 私の知る範囲で、たばこを目の仇にして患者にしつこく禁煙を強要するのはヤブ医者ばかりだ。おまけに鼻持ちならないくらい嫌な奴だ。 世の中に断言できることはあまりないが、「嫌煙屋の医者=ヤブ医者=嫌な奴」という等式が成立しやすいことは自信を持って断言したい。私が見聞した嫌煙ヤブ医者の実態についてはまた筆を改めてご紹介する。 知らないうちに嫌煙ヤブ医者にかかっている方は、症状が悪化したり、はたまた殺されない前にすぐに他の医者を探した方が賢明です。 義憤の余り、つい話が高揚してしまった。 技量未熟のヤブ医者に騙されて、お師匠様はお好きなことを止めてしまわれた。 かえって体調を壊されなければ良いが……。 心から危惧している。 某年某日 わざわざ喫煙室へ来るな! 久しぶりに飛行機に乗った。 これから暫くはたばこが吸えないので、空港の喫煙室へ行って美味しくパイプを吸っていたら、昔のお嬢さんが、ガラス戸を勢いよくバーンと開けて、ずかずか入って来て、「吸うのを止めて下さい。煙が漏れて来て、気分が悪くなってしまう」とえらい剣幕で突っかかってきた。 この昔のお嬢さんは、何だか「正義」を行っているつもりらしい。大正生まれの父親の話では、戦時中も、この手の勘違い人間がたくさんいたそうだ。新聞の読者欄を見ると、こういう唯我独尊、天動説の勘違い正義屋さんがたくさんおられますな。 「漏れる煙で気分が悪くなるというお方が、よくもまあ煙が充満した部屋へ入って来られますね。失礼ながらここは喫煙室ですよ。あなたに私のたばこを止めさせる権限も権利も何も無い。何を血迷っておられるのですか」と諭した。 彼女は私を憎々しげに睨みつけて「たばこ吸う人って見るからに下品ね」と高邁なるお言葉を賜った。 確かに私は上品な人間ではない。言われなくても自覚しているつもりだ。しかし初対面の見知らぬオバサンからいきなりそんな非礼なことを言われる筋合いはない。 さすがにムッとした私は「誠に失礼ながらマントヒヒそっくりのあなたにそういうことを言われる筋合いはないと思いますよ」と言い返そうと思ったが、この昔のお嬢さんはドアをバーンと叩きつけるように思い切り閉めて、憤懣やる方ないという顔をして出て行った。 マントヒヒおばさん。憤懣やる方ないのは私の方ですよ。 それにしても、こんな無茶な要求を平気でしてくるとは……。温厚な私だからグッと我慢したが、血の気が多い方なら思わず手が出ただろう。 我が国でも、いずれたばこを巡って血腥い事件が起きることを予感させた一幕だった。海外では実際に起きていると聞く。 怪しげな「正義」を掲げた嫌煙運動屋サンが、喫煙者敵視を煽り続けている日本。 ああ、嫌な世の中になったものだ。 |
2012.01.20 |