最新情報
訃音 |
静岡パイプクラブの会長の望月欽太さんが、平成28年1月20日に逝去なさいました。満80歳でした。慎んでご冥福をお祈りいたします。 日本パイプクラブ連盟
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望月欽太さんを偲ぶ欽太さんのお手紙は、いつも巻紙に見事な草書で書かれていて、書斎の机に向かってゆっくり読ませて頂くのを楽しみにしていました。今年の年賀状もお元気な筆で書かれていたのを憶えています。近年体調を崩されていたのに、昨秋の拙著刊行の際にも、いつもの筆で長いお手紙を頂きました。突然の訃報に言葉を失いました。 私が連盟の理事長・会長を務めていた時代から懇意にさせて頂きました。お会いする度に、ヘブライ語・朝鮮語を学んでいた欽太さんのお話は、いつも含蓄に富んでいて大変勉強になりました。お話からは絵画に造詣が深いことも伺えました。大変広い教養をお持ちの方であることは、お話の端々から理解できました。しかし、飄々としたその語り口でその様な素振りを見せませんでした。 静岡パイプクラブにとって本当に大切な方を失ったことを、お悔やみ申し上げます。 望月欽太さんのご冥福を心からお祈りします。 合掌
日本パイプクラブ連盟名誉会長 鈴木 達也
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静岡パイプクラブとの交流西東京煙管愛好者倶楽部と静岡パイプクラブとの交流が盛んになったのは、2002年の静岡大会までさかのぼります。 松崎臥円堂・西東京煙管愛好者倶楽部会長
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望月会長を偲ぶ望月会長の訃音を伺い大変驚きました。昨秋の名古屋大会でもいつもの通りのお姿でしたので、こんなに早いお別れが来るとは信じられませんでした。 静岡パイプクラブを、全国屈指のクラブに育てられたのは望月会長の素晴らしい人間性によるものであろうと思われます。前身の駿河パイプクラブの事務局長いらいクラブを率い、クラブのありかたを模索され、実績を積み上げてこられました。静岡パイプクラブがただ会合を開くのではなく、勉強会などの活動に力をいれられたのは、いろいろな分野に造詣が深く、幅広いご趣味と見識の広さを持たれた望月会長のリーダーシップからもたらされたものだと言えましょう。静岡パイプクラブの基盤は強固に出来あがっており、望月会長の指針を継いで、今後も活発な活動を続けられることと思います。 望月会長に初めてお目にかかったのは静岡で第29回全国大会が開かれ折です。丁度その頃、連盟の第30回記念大会を開催するにあたって、その準備要員として連盟の常任委員会(現在は常任理事会)に引っ張り出された頃でした。以来10数年ご交誼を頂いたことになります。静岡大会では「2002パイプワールド」と称してメーカーやパイプ作家の即販ブースのほか、いろいろなコレクションの展示、初心者教室などが、ご自身もコレクターでもある望月会長の肝いりで開かれました。シカゴのパイプショウの影響など諸般の機運の高まりもありましたが、全国大会に付随して初めて開かれたイベントで、現在の全国大会で併設されるパイプショウのスタイルがスターし、その後の全国大会のパターンが確立されました。望月会長の大きな置き土産です。静岡大会開催に当たっては「タバコを愛する人が大いに楽しむ会にしたい」と言われておられました。この言葉はこれからも、大会開催・運営の指針であり、今後も大事に育ててゆきたいと思います。 パイプの世界の巨星のご冥福を祈りますとともに心から哀惜の意を捧げます。 梶浦 恭生・日本パイプクラブ連盟会長
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