日本パイプクラブ連盟（略称・ＰＣＪ、会長・梶浦恭生）は来たる９月２４日（日）に東京・台東区の浅草ビューホテルにおいて、第４４回全日本パイプスモーキング選手権大会を開催いたします。
　今回は昨年初頭に東京で新発足したパイプクラブ「GUN ROOM OF TOKYO」が主催します。新生クラブが全力を注ぎ皆さまを歓迎いたしますので、多数の方に足を運んでいただき、スロースモーキングで、パイプの愉しさを味わっていただきたいと思います。

大会会場ではパイプショウも開きます。パイプメーカー、販社、そして多くの個人作家がパイプを並べ、喫煙具などの展示・即売が行なわれます。普段なかなか目にすることができないいろいろな素晴らしいパイプを手に取ってみてください。入門教室も併設して開催いたします。パイプを喫ってみたいが、喫い方がどうもよく判らないとパイプを敬遠されておられる方は是非とも入門教室に顔をお出しください。

第４４回大会には全国のパイプクラブから会員が多数参加しますが、フリーの方の個人参加も歓迎しております。参加を希望される方は、ＨＰから申込書をダウンロードし、所定事項を記入の上、主催者宛にＦＡＸでお申し込みください。

パイプスモーキング選手権大会とは、主催者が支給するビリヤード型パイプ（ステムが真っ直ぐでボウルが直立しているごく標準的なパイプ）に、３グラムのパイプたばこ(紙巻たばこ約３本分)を詰め、つけた火を消さないでいかに長く喫うかを競う競技です。ゴングの合図とともに、１分間でマッチ２本を使い着火し、それからひたすら火と格闘しながら喫い続けます。武運つたなく火が消えてしまったら、静かに退場するのが決まりです。そうして最後に残った人が「チャンピオン」になります。大会は個人戦、レディース戦、団体戦（３人一組のチーム戦）が行われます。
　過去４３回の大会の歴史で個人戦をレディースが制したことが２回あります。うち１回は個人戦、レディース戦、団体戦を総なめにしました。はたして今年はいかがなものになるでしょうか。
　戦い終わった後は表彰式と懇親会です。全国から集まったパイプ愛好家が和気藹々と戦いを振り返り、そして久闊を叙するエールの交換の場となります。表彰は個人戦は１位〜１０位まで、レディース戦、団体戦は１位〜３位まで。それにいろいろな趣向を凝らした特別賞があるのも大会を盛り上げることになります。

今年の第４４回大会は、来年この会場で開催される第１４回世界選手権大会のプレ大会の意味合いもあり、新しい試みを行います。運営のＩＴ化をはかるためバーコードシステムを導入します。それにより受付の方法が変わります。参加者は各人が登録カードを受け取り、バーコードを読み取り機にスキャンすることにより登録されます。従来はカードを受け取ることで参加となりましたが、今回は、バーコードをスキャンすることにより初めて登録されます。今までは同じクラブのメンバーや知り合いの方がネームカードをまとめて受け取るケースもままありましたが、今回は各人がうけとり、バーコード読み取り機でスキャンする必要があります。
　また競技を終えた方は、バーコード読み取り機をスキャンすることで自分の順位を知ることができます。国際大会では競技終了者が早めに引き上げる場合が多いので、それに対応するサービスとします。自分の順位を確認するため、従来のようにパーティ席上で成績表のコピーが配布されるまで待つ必要がなくなります。
また、この大会上位入賞者と過去数年の大会の上位入賞者から５人を選び、来年の世界選手権大会の日本代表チームのメンバーを選びます。

主催するGUN ROOM OF TOKYOは昨年池田山下ﾌｨｰﾙﾄﾞﾋﾞﾚｯｼﾞﾊﾟｲﾌﾟｽﾓｰｷﾝｸﾞｸﾗﾌﾞが発展的に解消し、それにザ・タバコ・クラブのメンバーが合流し立ち上げたクラブです。新しいクラブとは言え多くのメンバーは、パイプクラブの世界で長く活躍されてこられた錚々たる方々です。GUN ROOMとはあまり聞きなれ言葉ですが帆船時代からの英国海軍の用語で、船の安全運航に従事した士官達が日頃の苦労を癒す場をさします。英国のGentleman Shipへの憧憬から命名されました。きっと暖かいホスピタリティー溢れた準備でみなさまをお迎えすることでしょう

パイプスモーキングは薫りの高い独自の喫煙文化と優雅な喫煙スタイルをもつ、いわば“ゆとりの文化”です。かまびすしい声だかの議論がまかり通る世の中で、ゆったりと嗜好を楽しみ、スローライフを実現する典型的な手段でもあります。長い歴史と伝統を受け継ぎ、洗練された生活文化でもあるパイプスモーキングこそが、時間に追われる現代人が最も必要とする“ゆとり”と“くつろぎ”をもたらすものです。