パイプの愉しみ方

パイプの愉しみ方

JPSC年次総会開催

JPSC事務局

日本パイプスモーカーズクラブ(JPSC)は12月4日、東京・銀座の喫茶店カフェ・ジュリエで今回で44回目となる2010年次総会兼忘年パーティーを開催した。総会にはJPSC会員の他に近隣のパイプクラブの会員や業界関係者などのゲストも含めて60余名が参加し、盛大にパイプを吹かしながら歓談し、余興のビンゴゲームなどに興じた。

総会は午後4時過ぎから開催。JPSCの梶浦、田崎両世話人がこの1年間の業務報告、会計報告を行った後、白木会計監事が監査報告。いずれも満場一致の拍手で承認された。

続いて忘年パーティーに移り、まず関口一郎世話人代表が96歳というご高齢にかかわらず凛とした張りのある声で開会の挨拶をした。続いてJPSCのOBで日本パイプクラブ連盟副会長千葉パイプスモーカーズクラブの内田昇会長が乾杯の発声。その際、即興の「JPSC讃歌」を披露して朗読した。全文を紹介する。

JPSC讃歌
風に舞う木の葉 自然に舞いあがり 舞いおりる
自然な心根(こころね)で  舞いつづける いつまでも舞いつづける
この自然流の 立居振舞の流れが JPSCの中に 生きつづけている
昔からあるものを大事に パイプ仲間の遊園地をつくる

JPSCは 天に届く巨樹なり
枝を出し拡げ覆う 悪魔から仲間を守り育てる
当たり前の如く これをくりかえす
いつまでも守り神でありたい

JPSCは パイプ道の歴史を守り 歴史をつくり出す
この宿命をくりかえし 先輩たちを軸に結集する 花園の仲間たちで作りつづける
そして仲間たちは 自然に気がつく
JPSCは大人たちの 人間をゆたかにする 人生の学校なのだと
またこの学校には卒業がないことも
2010.12.4 内田 昇

内田氏は詩の高らかな朗読に熱中したあまり、乾杯の発声を忘れて席に戻ってしまったが、爆笑の渦の中で世話人に促されて改めて乾杯の発声をし、一同高らかに唱和した。

歓談に移り、パイプ仲間の間で和気藹々の四方山話がひとしきり続いた後、JPSC栄誉賞と年間のタイムトライアル優秀成績者の表彰に移った。栄誉賞は長年JPSCの活動に尽力した功績のある方に贈るもので、今年は1976年に東京で開催したパイプスモーキング第三回世界選手権大会レディース優勝の市川澪さんに贈られた。市川さんは今年8月に満80歳の誕生日を迎えられたというが、矍鑠としたご様子でマイクを握り、ご自身が「女だてらに」パイプを始めたきっかけや、世界選手権優勝の際の秘話、優勝記念にアルフレッド・ダンヒル氏にパイプ入れを贈り、そのお返しにダンヒル氏から贈られた特製のブライヤーパイプなどを披露し、盛大な拍手を浴びた。市川澪氏の回顧談はいずれこのホームページ上でご紹介したい。

タイムトライアル年間優秀成績者への表彰では3年連続優勝の小泉氏、準優勝の平野氏、3位の上田氏、レディース部門優勝の小野田さんにそれぞれ記念の楯が関口世話人代表から授与された。

続いてJPSC忘年パーティーの名物余興のビンゴ大会。外川世話人の名調子の司会で参加者一同がゲームに興じた。JPSCのビンゴゲームは、早くビンゴになった人に賞品が当たる籤を先に引く権利を獲得するというもの。賞品の善し悪しはあくまでも籤で決まる。目録の入った封筒が入っている賞品に果物カゴや特製ケーキなど豪華なお楽しみが多く、当たった賞品の袋を開けてみて悲喜こもごもの声が漏れるところは例年通りだった。

興がひとしきり盛り上がったところで、懸賞の豪華パイプ1本をじゃんけんの優勝者が獲得するじゃんけん大会。いい歳をした紳士淑女が童心に返って余興を愉しむうちにそろそろ中締めの時刻となり、青森からわざわざ東北新幹線で、強風のため5時間半もかかって駆けつけた会員の平木氏(青森パイプクラブ会長)が一本で締めて一次会を終えた。

同じ会場で二次会を引き続き開催、約半数が残ってパイプを喫い、酒を酌み交わして歓談。そうこうするうちに夜も更けて梶浦世話人の三本締めで散会した。

豪華な焼酎を差し入れて頂きました水戸JCブライヤーズクラブ会長の大金様、青森リンゴを提供して頂いた平木様、ビンゴ大会の賞品を多数寄贈して頂いた関係者の皆様に心から御礼申し上げます。また忘年パーティーの準備のために汗を流して頂いた世話人の方々、ありがとうございました。