パイプの愉しみ方

パイプの愉しみ方

JPSC旅行会

JPSC事務局

日本パイプスモーカーズクラブ(JPSC)は、6月4、5の両日、恒例の初夏の旅行会を催した。

今回の目的地は神奈川県三浦半島の先にある城ヶ島。詩人北原白秋がこよなく愛した小さな島である。

4日午前10時20分に京浜急行終点の三崎口駅改札口集合。時刻を間違えて1時間も早く到着した方々もあったようだが、全員が定刻までに三々五々、集まった。今回旅行の幹事役の伊瀬知、相田の両氏が改札口の先で待っていてくれて、乗り合いバスの停留所まで案内してくれた。

乗り合いバスで三崎口駅から城ヶ島まで約30分余り。意外と長くかかる。バスは土曜日と合って超満員だった。城ヶ島大橋を渡ってバス停城ヶ島下車。地元の料理店で休憩を兼ねて早めの昼食にする。高齢会員もいらっしゃるのでゆったりとした行程にするのがJPSC旅行会だ。

料理は乙女貝の刺身、この朝とった生シラスから始まる海の幸定食。松沢とかいう少し壊れた嫌煙知事が、料理店の禁煙強制条例を強引に作った結果、店内は禁煙だとか。そこで快晴に恵まれたこともあり、店先にカフェ風に椅子とテーブルを並べて全員でゆっくりと食事を楽しんだ。ちなみにこの日は禁煙の店内はずっと閑古鳥で、喫煙自由の屋外のカフェ風テーブルは終始満席だった。

神奈川県内に住む会員から聴いた話だが、県庁の役人に禁煙強制条例を無理強いされた結果、客足が大幅に減った居酒屋などの飲食店は、減収分を県庁が補填するわけでもないので、困った挙句、店頭に「全席喫煙」を大きく掲げて、疫病神のような嫌煙クレーマーの入店を断る例が増えているとか。こうした事例は「不都合な真実」ということで、マスコミは一切報道しないそうだ。

閑話休題、早めの昼食の後は2時間余りの自由行動。各自に海岸や付近を歩き回ったり、土産物店を覗いたり。島を一周した健脚自慢もいた。午後1時半に集合して、全員で渡し舟に乗って三浦半島側に戻り、三崎下町をのんびり散策。折から海南神社のお祭りとあって、神社に参拝したり、産直センターを冷やかしたりして涼風爽やかな初夏の三浦半島を満喫した。

夕食は三崎下町の有名割烹を借り切り、店の名物料理の「マグロ一匹コース」に舌鼓。店主のマグロ一匹コースに関する面白い講釈を聞いて、大いに飲み、大いにパイプを楽しんだ。

宿泊は金沢八景のJPSC御用達の旅館。三々五々風呂に入って一休みしてから午後八時に大部屋に集まってメーンイベントのスモーキングコンテスト。JPSC例会のスモーキングコンテストはタバコ2グラムが恒例だが、旅行会は時間の制約が無いので本来の3グラム。仕切り役でタイムキーパーの外川広洋世話人の賑やかな声が聞けないのが寂しい。JPSCの発展に多大の貢献をしてきた外川さんのご冥福を祈って全員で黙祷してからコンテストに移った。

個人戦と団体戦で行ったスモーキングコンテストは例によって先に消えた人から酒宴に移れるという趣向で、30分あまり経過したら待ちきれなくなって真っ先に消したS女史をはじめ、酒の誘惑に勝てない会員が続々。この中で誘惑や雑音に負けずに寝そべりながら堂々と121分間吸いきった小泉氏が優勝。日頃の実力を遺憾なく発揮して見事だった。

その後は表彰式。窓際にずらりと並んだ賞品の中から、団体戦、個人戦の成績順に好きな賞品を選んで良いという趣向。JTアイメックスも参加賞のタバコとモールを全員に行き渡るように出してくださり、たくさんの賞品が貰えて皆、満足気だった。

賑やかで和気藹々の酒宴は日付が変わっても続き、それでも呑み足りない人は近所のカラオケに繰り出して明け方まで歌って呑んだそうだ。

会員の協力で楽しく盛り上がったいつもながらのJPSC旅行会。今回の幹事の故外川さん、梶浦さん、伊瀬知さん、相田さん、まことにありがとうございました。


会員ページにも旅行会の様子が投稿されています。ご覧下さい。
http://www.pipeclub-jpn.org/member/member_bbs_detail.php?line=1&id=66
http://www.pipeclub-jpn.org/member/member_bbs_detail.php?line=1&id=67