パイプの愉しみ方
第4回 東京パイプショー開催報告
過日(12月6日)開催された第4回東京パイプショー(主催・東京パイプショー実行委員会・実行委員長ピエール塩沢、後援・日本パイプクラブ連盟)の結果を報告します。 東京パイプショーは冬のひと時を、パイプを燻らせながら、パイプスモーカーが親睦・交流を深めるイベントです。またイベントの柱の行事としてハンドメイドパイプのコンペティションを行い、未来のパイプ作家を発掘しようという目的があります。
イベントでは国内のパイプ作家が一堂に会し、自作を並べ即売し、パイプメーカ、関連団体などがブースを持ち、パイプ煙草・パイプ喫煙具関連商品などの展示・販売を行いました。会場のオープンと同時に待ちかねたパイプ愛好家たちがどっと入場、ハンドメイドパイプコンペティションの投票券を受け取り、早速お目当ての作家のブースを覗いたり、展示物を見たり、顔みしり同志が挨拶を交わし、会場いっぱいに来場者があふれました。当日は約200名の参加者が集まり、パイプを通じて友好を深めました。
来場者が注目するのは、ハンドメイドパイプパイプ・コンペティションの出品パイプです。今回は41本のパイプが出品されました。今回の出品パイプはいずれもデザイン性に優れ、工作度も精緻な、かなり完成度が高いものでした。ショーは今年で4回目ですが、コンペを積み重ねてゆくうちに、当初にあったモールがうまく通らないパイプなどは全くなくなり、未来のパイプ作家を発掘するとの狙いは着実に前進しているとの感を深めました。
出品パイプはパイプ作家7人のほか、実行委員会、連盟・団体関係者、メーカーなどの出店者の合計16名が審査に当たりました。審査員は5本を選び、選考理由を書き、10点法で採点し、その合計得点で順位を決めます。今回は第1位堂本良平さん、第2位山田さん、第3位澤田さんが入賞しました。又来場者が1票ずつ投票する来場者賞には高橋秀明さんの作品が選ばれ、入賞者に賞状・記念品が贈呈されました。
審査についてパイプ作家の早船雅人さんから講評があり、「全体として年々レベルの高い作品が出品され、どの作品を選ぶべきか迷うところです。若い方の作品がこれからも多く出品され、このコンテストをきっかけにプロ作家が育つことを念じています」と述べられました。過去のコンペの優勝者は既に作家として活躍しており、今回も出展し作品を展示販売し、審査員として先輩作家に伍し堂々と活躍されております。
審査についてと入賞パイプの紹介、大会風景などについては、ピエール塩沢実行委員長のブログ(12月17日は発行の「東京パイプショーの秘密」)に詳しく記されているので是非ご覧ください。
ショーではパイプ作家や出店者が提供した品々のオークションも行い、中にはスタート価格の15倍の値段がつくものもありました。街にはクリスマスの飾りつけや音楽があふれ、また師走のあわただしさを感じさせる日頃ですが、会場は別天地で、多くの集まった方々の交流でパイプの煙の輪が拡がり深まる楽しい一日でした。