パイプの愉しみ方

パイプの愉しみ方

大煙会2017 開催報告

大煙会実行委員会

愛煙家による愛煙家のためのたばこイベント「大煙会2017」(http://ameblo.jp/bigsmoke-japan/)が7月2日、東銀座・サロンドジュリエにて開催されました。今年も多くのスモーカーが来場して盛況のうちに無事終了しました。出展ブースの皆さんやボランティアスタッフ、真夏日のなか来場された愛煙家の皆さんのおかげです。また、昨年の過去最多の来場者を超える混雑ぶりとその対応等で一部不手際がありました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

年に1回は楽しい喫煙タイムを過ごせたらと、愛煙家の一般ユーザー有志で2010年に始めたこのイベントも今年で8回目。毎年、趣旨に賛同してくださっている日本パイプクラブ連盟とGO SMOKING友の会から後援していただいています。ブースの出展にメーカー、小売店などのご協力をお願いしていますが、今年も新宿のKagayaさん、自由が丘のいづみやさんにご参加いただきました。

今年も晴天のうえ、最高気温31.9度の熱い一日になりました。気の早い方は9時にすでに来られていて、午前10時の開場から愛煙家が続々と詰め掛け、各種の趣味喫煙の講習会申し込みやオークションの受付が〝超混雑〟でご迷惑をおかけしました。午前中から会場が混雑するなか、パイプ煙草やシガー、シガレット、シーシャ(水タバコ)などの芳しい紫煙の薫りが会場いっぱいに広がります。出展ブースでは今年も煙草小売店による各種の喫煙グッズの販売や、メーカーの製品案内、パイプ・ホルダー・煙管作家による新作の出展と販売を実施しました。試喫ブースではRYO、パイプ、葉巻、煙管、シーシャ、スナッフ(嗅ぎ煙草)の喫煙具の披露や展示と試喫用のタバコを用意し、来場者に体験してもらいました。今年はパイプ作家の櫻井謙一郎さんやホルダー作家のMOB FACTORYさん、煙管やライターなどの和彫をやっておられる彫金作家のAtelier KOTOさんに初参加いただきました。

近年の大煙会会場「サロンドジュリエ」は基本、飲食店さんです。喫煙関係にご理解をいただいて、特別にお借りしています。そのため来場者の方には「ドリンク1杯」のご協力をお願いしています。これも長く大煙会の会場として利用させていただくための方策なのですが、今年は大煙会当日、隣の駐車場でサッポロ黒ビールのキャンペーンがあり、いろいろな意味で冷や汗ものでした。新商品の「生ビール」キャンペーンです。「旨かった」(大煙会スタッフ談)という生ビールに午前中から「生ビール・ビンチョス・お土産グラス」で500円を求めて長蛇の列。行列が大煙会会場前にという場面もありましたが、大煙会委員長がサッポロさんにお話して事なきをえました。

毎年、各種タバコのベテラン愛煙家が講師になり、RYO、パイプ、スナッフ、葉巻、煙管の講習会を開いています。今年も各講習では熱心な来場者に講師が囲まれ、予定時間を大幅に超過しながら指導していました。また、今年は運営の都合で講習会の時間や手順で遅れ等がありました。受講者の方にご迷惑をお掛けしてしまいました。大煙会の第二会場ともいえる東銀座の隠れ家的シガーバー「レゼルヴァ」では、台湾のウイスキーメーカー「カバラン」の方の説明のもと、カバランウイスキーと葉巻のマリアージュの講習会があり、お店は満席に。講習の参加者に特別提供の各種の試飲やドリンクの特典もありました。初開催の「煙管長吸くらべ(煙管のスロースモーキング)」は、柘製作所さんのご協力のもと、なかなか面白いイベントとなりました。1位は17分以上の記録で、来年以降も機会があれば開催したいと思います。

チャリティーオークションでは、一昨年から一般の方からの出品を募集していますが、過去最多の出品がありました。毎年盛り上がるこのオークションは、今年からは奥の談話室で開催、パイプなどの喫煙具が次々と落札され、予定時間を大幅に超えてしまう盛況ぶりでした。事務局では、オークションの落札額は出展者にそのままお渡ししています。今年12月17日の「東京パイプショー2017」でも同様のオークションを開催しますので、パイプスモーカーの方々の出品及び落札をよろしくお願いします。

昨年も書いておりますが、今年の大煙会も終日、混雑気味で来場者の方々も窮屈な思いをされたと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。年々、新規の方の来場も増えています。特に今年は都内の大学の喫煙研究会など20代の姿も多く見られました。来場者の方々が増えてうれしい反面、ゆったりと紫煙を燻らしてと愛煙家同士の団欒の場という理想を提供できなくなっているようにも感じています。ただ、皆さんの喜ぶ顔を毎年拝見できて、大煙会スタッフ一同はいつもやりがいを感じています。

最後に、告知等で「もっと情報発信を」との声も聞いています。できる限り情報をお届けしたいと思っているのですが、小売店さんやメーカーさんにご協力いただいている関係上、情報発信そのものに制約も多い現状があることをご理解いただければ幸いです。来て見て喫って楽しい「大煙会2018」を来年も開催いたします。愛煙家のみなさんとまた会場でお会いできることを楽しみにしております。