パイプの愉しみ方

パイプの愉しみ方

第6回 東京パイプショー開催報告

東京パイプショー実行委員会

12月17日、東京パイプショー2017(主催・東京パイプショー実行委員会、後援・日本パイプクラブ連盟)が、東銀座のサロンドジュリエで開催されました。毎年ごとに来場者も増加するなか、これまで手狭な会場でかなり混在していたこともあり、2012年の開催からの会場、JR新橋駅前のニュー新橋ビル地下2階から会場を東銀座に移しての開催です。東京パイプショーは冬のひと時、パイプを燻らせながら、パイプスモーカーが親睦・交流を深める冬の恒例行事で、今年で6回目となります。またハンドメイドパイプづくりの楽しさを知ってもらい、未来のパイプ作家を発掘しようと毎年アマチュア作家のコンペティションを実施しています。

当日は最低気温が4度と冷え込むなか、開場の午前10時には待ちかねたパイプスモーカーらの入場です。パイプコンペティションの一般投票券を受け取り、早速お目当ての作家ブースを覗いたり、展示物を見て回ったりしています。会場が変わっても毎年お馴染みの光景ですが、顔見知り同士が久方ぶりに挨拶を交わし、紫煙の煙が上げる姿があちらこちらで見られました。当日は約250名の参加者が集まり、会場では国内の有名パイプ作家らが最新の作品を並べ、パイプメーカー・喫煙関連団体などのブースでは、パイプ煙草や喫煙具などの展示・販売を行っていました。

 

今年からハンドメイドパイプパイプ・コンペティションの出品、審査に過去の反省を含めて、変更を加えました。今年は27本のパイプが出品されました。審査は今回からフリーハンド部門で、従来の順位制からデザイン性を競う造形賞と技術力を評価する技能賞の二つに分けましたが、今年の出品パイプもデザイン性に優れ、また、完成度の高いパイプが多く見られました。クラシックシェイプ部門では,昨年から関東パイプオフ会が発起人となった「桑原進一賞」での審査となりました。

出品パイプはパイプ作家のほか、実行委員会、連盟・団体関係者、メーカーなどの出展者が審査に当たりました。今回は造形賞と技能賞のダブル受賞で國友崇史さん(香川県)、造形賞と(来場者が1票ずつ投票する)来場者賞に煙管猫さん(長崎県)。そして桑原賞は内藤慧さん(神奈川県)が受賞。入賞者それぞれに賞状・記念品が贈呈されました。

 

審査や入賞パイプの紹介、大会風景などについては公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/tokyo_pipe_show/

(12月28日発行の「東京パイプショー2017後記」)に詳しく記されているのでぜひご覧ください。また、恒例のオークションではパイプ作家の櫻井謙一郎さんのご厚意で出品されたご自身作のパイプもあり、盛況のうちに終わりました。

パイプ作家を中心にメーカー、煙管作家、関東パイプオフ会、PCJなどの各ブースでは、都内の有名たばこ店舗の方々も交えて濃い会話が交わされていましたが、会場が2倍強の広さになったことで、全体的にゆったりとした居心地のよいパイプスモーカーの集いになりました。銀座の街にはクリスマスの飾りつけや音楽があふれていましたが、会場は今年を締めくくる煙と笑いで、多くの集まった方々の交流でパイプの煙の輪が拡がり深まる楽しい一日でした。

また、来年は12月の第一日曜日の開催の予定で、皆さんにまた楽しんでもらえる東京パイプショーを準備しています。今年は参加できなかった新たな作家さんのブースも予定していますので、来年も皆さんとお会いできることを楽しみにしています。