パイプの愉しみ方
大統一理論進捗を踏まえたタバコ葉の湿度維持手法について
丹波 作造
数年前に筆者が提案したタバコ葉の乾燥防止法の効果が余り無いという苦情が、今般頻りに聞こえてくる。タバコ缶の蓋を下にして置くことにより、容器内の水蒸気が持つ自由運動量をタバコ葉自身に吸収させ蓋と容器間の間隙を突破する確率を減殺するという簡易、巧妙かつサステイナブルな方策なのだが、今年の夏のような高温乾燥の条件下では顕著な効果が得られないのだろう。
抑々この世界には四つの力が存在する。電磁気力、強い力、弱い力、そして重力である。物理学の世界でも大統一理論で各力の統一が進む中、その効果が桁違いに大きい重力に余り手が着いていないという。この偉大な重力を利用して容器の蓋の隙間を極力小さくするという効果的な手法を考案したので再び提案する。能書きのわりに実行は容易で、下の写真を見れば説明の必要も無いであろう。ただし肝の重力作用装置には、その重さが変化せず蓋の寸法に合致した物体を用いるのが望ましく、地震対策も蔑ろにしないよう申し添えたい。