パイプの愉しみ方

パイプの愉しみ方

第8回 東京パイプショー2019 開催報告

12月1日、東京パイプショー2019(主催・東京パイプショー実行委員会、後援・日本パイプクラブ連盟)が、東銀座のサロンドジュリエで今年も開催されました。東京パイプショーは冬のひと時、パイプを燻らせながら、パイプスモーカーが親睦・交流を深める冬の恒例行事で、今年で8回目となります。またハンドメイドパイプづくりの楽しさを知ってもらい、未来のパイプ作家を発掘しようと同時開催で、アマチュア作家のコンペティションを実施しています。

開場の午前10時には常連のパイプスモーカーや、お目当てのパイプ作家のブースで新作パイプを購入するため、早めに来た方々で賑わいます。パイプコンペティションの一般投票券を受け取り、作家ブースや出展ブース前で顔見知り同志が挨拶を交わす、毎年お馴染みの光景もいつも通りに広がり、紫煙の煙もあちらこちらで見られました。今年は来場者も午前中はスロースタートで、前年よりもやや来場者が少なかったようですが、毎年ぎっしりの会場でしたので、ゆったり楽しめた、とのお声もいただけました。会場では国内の有名パイプ作家らが最新の作品を並べ、パイプメーカー・喫煙関連団体などのブースでは、パイプ煙草や喫煙具の展示などを行っていました。パイプコンペティションの受賞経験者もブース出展しており、槇山良平、堂本良平、小坂怜、國友崇史の各氏の若手のブースも賑わっていました。また米作家のネイト・キング(Nate King)氏が初参加されて出展。パイプスモーカーの人気をさらっていました。

 

ハンドメイドパイプパイプ・コンペティションでは今年、14本のパイプが出品されました。審査はフリーハンド部門で、一昨年の順位制からデザイン性を競う造形賞と技術力を評価する技能賞の二つに分けましたが、今年の出品パイプもデザイン性に優れ、また、完成度の高いパイプが多く見られました。クラシックシェイプ部門では関東パイプオフ会が発起人となった「桑原進一賞」での審査となりました。

出品パイプはパイプ作家のほか、実行委員会、連盟・団体関係者、メーカーなどの出展者が審査に当たりました。今回は造形賞と技能賞のW受賞で内藤慧さん(神奈川県)、(来場者が1票ずつ投票する)来場者賞も内藤さんが受賞されました。桑原賞は残念ながら今年は該当者なしとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

審査や入賞パイプの紹介、大会風景などについては公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/tokyo_pipe_show/

 

に詳しく順次掲載の予定ですのでぜひご覧ください。また、恒例のオークションでも来場者の方々が持ち寄ったパイプが多数、出品されて、盛況のうちに終わりました。

 

 

今年もパイプ作家を中心にメーカー、煙管作家、関東パイプオフ会、PCJなどの各ブースでは、都内の有名たばこ店舗の方々も交えて濃い会話が交わされていましたが、全体的にゆったりとした居心地のよいパイプスモーカーの集いになりました。会場は今年を締めくくる煙と笑いで、多くの集まった方々の交流でパイプの煙の輪が拡がり深まる楽しい一日でした。

また、オリンピックイヤーの来年も12月の第一日曜日の開催の予定です。皆さんにまた楽しんでもらえる東京パイプショーを準備しています。来年も皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

東京パイプショー実行委員会