パイプの愉しみ方
U F Oを目撃した!!
米国防総省(ペンタゴン)が2023年8月31日にUFOとUAPの目撃事例を公開するウェブサイトを立ち上げた。ペンタゴンはこれまでUFOに対して懐疑的乃至否定的な態度を示していたから、180度の方針変換である。遥か古代から世界中の至る所でUFO現象は数多くの人に目撃され、第二次世界大戦後は写真や動画に頻繁に撮られているから、否定しようにも否定できなくなったものだろう。
UFOはUnidentified flying object (未確認飛行物体)の略称。
UAPはUnidentified Aerial Phenomena(未確認空中現象)の略称。
ペンタゴンはどういう事情か知らないが、今後、UFOをUAPに呼び変えていく方針らしい。「物体」を「現象」と呼び変えるところに小賢しい作為を感じるが、要はもう隠したり、誤魔化せなくなったと言うことだ。
ペンタゴンはこのウェブサイトにまず1945年以降のUAP関連の米政府活動に関わった軍人と政府職員などによる信頼度の高い情報を載せ、今後、より広い範囲の人々の目撃情報を載せて公開する予定だという。
私が子供の頃は、UFOは「空飛ぶ円盤」と呼ばれていた。好奇心は強い方なのでUFO関連の書籍を多く読んでおり、その実在を全く疑っていなかった。「昔から夥しい多くの人が目撃した訳だから、間違いなく真実だろう。写真や動画もある。ただ果たしてUFOが何なのかは皆目分からないが‥」という態度だ。
とは言え、自分の目で直に目撃するまでは絶対の存在確信とまではなかなかいかない。百聞は一見に如かずという諺の通りだ。まさか還暦を過ぎてから自分も目撃するとは思わなかった。
私自身が初めて目撃したのは6年前の2017年の確か10月のある日の昼前のことだった。当時、私はある会社の役員をしていた。横浜市にある工場を視察に赴き、約束時刻よりかなり早めに着いたので、まずは一服とばかり、工場正面玄関の右側にある喫煙場所の長椅子に座って一人のんびりとパイプを燻らせた。
前庭の広大な芝生と植生を眺めながらのんびり紫煙を立ち上らせていると、突然、光り輝く小さな円盤状の小物体が西の端の快晴の空に現れた。それが途方もない速度で音もなく中天に飛行して来て、ピタリと静止した。仰角でほぼ80度の真上に近い。
驚いた私はその光り輝く小さな円盤を凝視した。数秒間くらいだったろうか。するとその円盤は、突然、上天の宇宙に向かって途轍も無い速さで飛んで消え去った。レーザー光の反射などの何らかの空中現象ではなく、明らかに物体だった。快晴だったから、レーザー光線が反射する雲はなかった。
これだけのことだ。時間にすれば10秒足らずの出来事だった。狐に摘まれたという感じだった。
我に帰った私は「ああ、これが例のUFOか」と思った。
光り輝く円盤の高度は、おそらく地上1万メートル以上程度か。西の空の端から中天まで1秒もかからずに飛行した訳だから、時速数万キロの速さだろう。推進方法は見当がつかない。それ以上のことは分からない。
人類は超高速で飛行する物体を突然ピタリと静止させる科学技術を持っていない。静止状態から突然超高速にする技術も同様だ。空気抵抗を無くす技術もない。従って目撃した光輝く円盤は地球上の現生人類が作ったものではない。
慣性の物理法則を自在に制御できるのは、人類より遥かに遥かに進んだ高度文明の所産だろう。
唖然とした私が空をぽかんと見上げていると、守衛の連絡で慌てて工場長らの幹部が玄関先に私を出迎えに駆けつけた。私が「今、UFOを初めて目撃したよ。宇宙に飛び去った」と空を指差すと、「え!」と皆が一斉に空を見上げた。雲一つない快晴の青空には何もなかった。
「UFOを目撃すると人生が変わる」と言う人がいるようだが、私は自分の人生がどこか変わったとは別に思わない。若い人ならともかく、還暦を過ぎてから人生が変わったとしても、残りは少ない訳だからほとんど意味がない。
不思議なUFO現象を直に目撃した。目の錯覚ではないし、幻視幻覚でもない。間違いなくUFOが実在することが自分の眼で見て改めて分かったと言うだけのことだ。
英国の最近の新聞報道で、ペンタゴンのUAP関連情報のウェブサイトに「日本はUAPのホットスポット」との記載があると知った。UFOの目撃情報は日本が世界中で際立って多いと言う意味だ。その新聞記事の見出しは「UFOを観たければ、日本に行け」とおちゃらかし風だった。詳しく知りたい方は、ペンタゴンのウェブサイトを直接当たられたい。
UFOが果たして何なのかは、地球上の誰も知らない。
遠い宇宙の星からやってきた高度文明の宇宙人の乗り物ではないかとの見方が一般的だが、我々が存在する宇宙に隣接して存在する並行宇宙から未来の人類がやってきたと言う説もある。人類の集団意識に起因するスピリチュアルな存在だとする説もある。諸説あるが、いずれの説も面白い。
はっきりしているのは、UFOあるいはUAPは、自然現象ではないと言うことだ。まして奇人変人や好事家が喜ぶ怪しげな超常現象の範疇にあるものでもない。
現実に疑いなく存在しているものとして、大学や政府機関の科学者が真剣に調査研究すべき対象になったと思う。
UFO研究はいずれ何か大きな突破口(Breakthrough)が開けると言う予感がする。UFO目撃のホットスポットと言う恵まれた環境に住む日本人科学者は奮起して取り組んで欲しいものだ。