パイプの愉しみ方

パイプの愉しみ方

GWの秋川渓谷 新緑バーベキュー

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今年で19回目を数え、もはや春の盛りの恒例行事となった大型連休期間中(G W)のバーベキューを5月4日に東京・秋川渓谷で開催した。今年の参加者は12名、首都圏のパイプ愛煙家有志だけでなく、岡山や名古屋からも遠路はるばる駆けつけてくれた。

当日の天気は雲一つない快晴で郊外の空気は爽やかで清々しい。格好のBQ日よりだった。 過去19年間、一度も雨に祟られて急遽中止になったことがないのは、常日頃の善行の賜物だろうか。

 

午前10時過ぎに駅前に集合。近くの売店で飲み物などをまとめて購入して幹事が予約していたタクシー3台に分乗してバーベキュー会場へ。昨年は片道徒歩50分近い道のりを食材やBQの道具などの重い大きな荷物を背負ってテクテク歩いたものだが、「タクシー利用はやはり楽だね」と好評だった。ご高齢のパイプ愛煙家の参加が徐々に減っていることへの対応策だ。

 

若手の参加者が2台のBQコンロで早速火起こし。すぐに焼けたソーセージを頬張りながら、各自持参のマイカップでまず冷えたビールで乾杯。次いで牛肉、玉葱、野菜、スペアリブと手際良く焼いていく。

 

秋川渓谷を静かに流れる水は清らかで、渓谷を彩る鮮やかな緑が目に眩しい。このバーベキュー大会は、GW期間中に自宅に閉じこもりがちの書斎派パイプ愛煙家を念頭に、「たまには郊外に足を伸ばして、自然の緑を味わっては」という呼び掛けで始めたもので、毎回十数名の参加者が自然に集まる。ご自身はたばこを全く喫われないが、パイプ愛煙家の老若男女分け隔てない自由闊達な雰囲気が好きだと連続参加されている方もいらっしゃる。自らパイプ愛煙近隣居住者と名乗っておられる。

 

お腹がくちくなったところで、パイプや葉巻を燻らしながらの懇談の場が広がる。芸術や国際政治の高尚な話題から下世話な四方山話まで、酒を酌み交わしながら話題は尽きない。かつては昼前からハイピッチで飲んで酔っ払い、シートの上で寝込んでしまう方もいたものだが、今回は見当たらない。

 

あっという間に楽しい時間が過ぎ、日がかなり西に傾いていきた頃を見計らって締めの焼きそば。参加者の皆さん健啖家で、人数分の量を綺麗さっぱり食べ尽くした。ゴミ一つ残さず撤収。タクシーを呼んで、駅で流れ解散。飲み足りなかった方は、立川で途中下車して二次会に行ったようだ。

 

豊かな自然の中で、思う存分パイプや葉巻を楽しんだ1日でした。     終わり