禁煙ファシズムにもの申す

禁煙ファシズムにもの申す

雲造院杢杢愛煙信士のつぶやき24
雲造院杢杢愛煙信士

某月某日

オリンピックは禁煙しないと招致できないの?

昨年暮れの東京都知事選に出馬した松沢某という御方が「東京に再び五輪を招致するには受動喫煙防止条例を制定しないと無理だ。なぜなら受動喫煙防止条例が世界の流れだからだ」と奇怪な言動をしていた。

この御方は、神奈川県知事時代に、受動喫煙防止条例という憲法違反の疑いが濃厚なトンデモ条例を強引に制定して、神奈川県の飲食店らに多大の迷惑と損害を与えた人物だ。松下政経塾上がり。野心だけはとてつもなく肥大しておられるようで、東京都知事にもなりたいという野望を抱かれた。

数年前に石原慎太郎都知事に巧みに擦り寄って、石原が都知事選不出馬の引退を仄めかした際、神奈川県知事を辞めて後継者指名を得ようとしたが、石原が翻意して四選を目指して出馬したため、はしごを外された形になった。

松沢某が賢明な男なら、黙って耐えるところだが、新聞記者の前で石原への恨み節をぶつくさ仄めかしたそうだ。愚かだね。それが石原の耳に入り、完全に相手にされなくなった。そこで、この御方、何を思ったか吉本興業に入り、お笑い芸人への転進を目指した。

お笑い芸人は、客に笑われてナンボの世界だが、この御方、御自分が何やら偉い人物だと勘違いしておられるようだから、ふんぞり返って偉そうに振舞う癖が抜けなかったとかで、当然、芽が出ず、お笑い芸人もすぐに廃業した。

そもそも、シガーの愛煙家として有名な石原が、不倶戴天の敵ともいえる札付きの嫌煙者を後継指名するはずがないではないか。一番大切な思想信条も徹頭徹尾愛国者の石原と、隠れ民主党系の本当は何を考えているかわからない松沢某では水と油の間柄でしょう?

私は当時、石原が耄碌しない限り松沢某を後継指名するはずがないと思った。今回、石原は、やはり愛煙家で鳴らす猪瀬君を後継指名して、猪瀬君は430万票という空前の得票で当選した。

これにひきかえ松沢某は、己の分を弁えて浪人の身でじっとしていればまた拾う神ありだろうが、止せば良いのに、今回の都知事選に名乗りを上げた。

結果は御存知の通りだ。嫌煙者の票がそこそこ集まり、供託金を没収されなかった分だけ幸せだろう。

また前置きばかり長くなった。松沢某クンの主張が本当かどうか、調べてみた。

オリンピック立候補都市と受動喫煙防止法(条例)の有無

開催年 候補都市 受動喫煙防止法(条例)
2020年 開催地未定  
  東京
マドリード
イスタンブール 
なし
2011年1月施行
2009年7月施行
2016年 開催地はリオデジャネイロ  
  リオデジャネイロ
シカゴ
東京
マドリード
2009年8月施行
2006年1月施行
なし
不完全な受動喫煙防止条例(スペインモデルと言われた)
2012年 開催地はロンドン 2007年7月施行
  パリ
マドリード
ニューヨーク
モスクワ
2008年1月施行(落選後)
なし
2003年7月施行
なし
2008年 開催地は北京 2008年5月施行
  トロント
パリ
イスタンブール
大阪
2001年6月施行
2008年1月施行(落選後)
なし
なし

なるほど、これを知ると松沢某の言う通り、五輪誘致のためには東京都も受動喫煙防止条例を制定しなければならないと言う慌て者が出て来るかもしれぬ。

しかし、昨年のロンドンや2008年の北京でも、建物内は禁煙だが、屋外は喫煙自由だった。私はいずれもオリンピック観戦に出向いたから、現場で見て経験して知っている。

どこの都市の喫煙防止法(条例)も、屋外での喫煙は自由なのだ。

それが常識であり、良識というものだ。なぜなら、たばこの煙は、屋外では拡散し、稀釈されてしまう。それに、もともと副流煙による健康被害というのは悪質な捏造だからだ。

東京の千代田区などの様に路上喫煙をも禁止する異様な区条例は、海外ではどの国のどの都市にもない。

本当に「禁煙」でオリンピックが招致出来るのなら、今の東京の現状を主張すれば良い。
これだけ屋内、屋外の区別もなく広範囲に喫煙を禁止するルールが定められ、きちんと守られている都市は世界に無いのだから。

無駄に屋上屋を架す必要はないのだよ、松沢某クン。わかったかな。

最後に取って置きのことを教えてやろう。

そもそも開催地を決める権限があるIOC(国際五輪委員会)の委員は愛煙家が多いのだぜ。IOC関係のパーティーでは、喫煙室でシガーをプカプカ吹かして談笑しているよ。

松沢某クン、君はこのことを知らなかっただろう?

要するに禁煙推進と五輪招致は何の関係もないのですよ。


某月某日

私は本当の意味の愛「煙」家だと思う

町内会の集まりがあった。会議が終わった後のいつもの飲み会の時、近所の内科医院の先生から「薬屋さんがサンプルを置いていったので、良ければ使ってみて下さい」と禁煙パッチを頂戴した。
この内科医の先生は、特に腕が良いという評判も聞かないが、たばこを目の仇にするヤブ医者でもない。要するに全国のどこにでもいらっしゃる良識と常識のある親切なお医者さんだ。こういう方が地道に地域医療を支えておられる。

禁煙治療に保険が適用される様になったのと、たばこの値上げで禁煙する人が増えたそうだ。それはそれで個人の自由。私は紙巻たばこからパイプへの転向を進めますがね。

それはともかく、飛行機に乗った時に使ってみた。しかし、私にはあまり効果があるとは思えなかった。ニコチンパッチを貼っても、パイプたばこを吸いたいと思う気持ちはなくならなかった。
むしろ電子たばこを吸って、水蒸気の煙を見た方がまだ気が紛れた。どうも私はニコチン中毒者では無いと思える。パイプ党にはいわゆるニコチン中毒はいないと思う。少なくとも私の知る範囲では一人もいない。シガーもニコチン中毒はあまり聞かない。ニコチン中毒が多いのは手軽なシガレット党だ。

しいて言えば「煙中毒」かな? すなわち本当の意味の愛「煙」家だ。

2013.01.11