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新年のご挨拶

日本パイプクラブ連盟会長
梶浦 恭生

明けましておめでとうございます。

 

令和最初の新年を迎えて、全国のパイプ愛好家の皆様にご挨拶申し上げます。皆様にはパイプを片手に除夜の鐘を聞き、そして素晴らしい新年を迎えられたことと拝察いたします。

 

また日頃、日本パイプクラブ連盟の活動をご支援下さる企業・団体の皆様、活動を共に支えてくださる連盟加盟の各クラブの会員の皆様に、昨年賜りましたご厚情を感謝いたしますとともに、改めて心から新年のお祝いを申し上げます。

 

今年は夏のさなかにオリンピック、パラリンピックが開催され、その話題で 日本中が沸き立つことと思われます。一方オリ・パラの祭典とともにタバコの規制が強化されることも伝えられています。

 

残念ながらこのご挨拶でも、やはり4月から一層強化される喫煙規制の問題に触れない訳には参りません。かつて「タバコの楽しみとは、なんの役に立たないまま、煙にしてしまうことなのである」と述べた哲学の先生がおられました。

 

そこまで悟ってはおりませんが、パイプを喫うと何か気持ちが温かくなり、気持ちが澄んでくるのも事実であります。パイプはゆっくりと無心でタバコの香りと煙の行方を見つめながら喫うことでおいしさが増します。

 

パイプを喫い、煙の行方を楽しむには適度な場所が必要です。規制の強化により、ゆっくりとパイプを喫う場所が少なくなってきました。

 

パイプは、一人で愉しむのも良いが、パイプを愛する者が集まって、心を通わせながら喫うのも楽しいものであります。パイプが好きだとの一点を支えとして同好の士が集まってひと時を過ごせば、香りも味も深みが増してくるのが不思議なものです。しかし規制強化により、多くの人が集まって気兼ねなくパイプを喫える場所を探し出すことが一層難しくなってきました。

 

日本パイプクラブ連盟は全日本パイプスモーキング選手権大会や、各地区での大会などを通じてパイプ愛好者がパイプを楽しみ、交流の場を提供することで活動して参りました。

 

また、北の札幌から南の那覇まで全国にある連盟加盟の各パイプクラブも月例の会などを通じてパイプ愛好家が集まり楽しんでおります。今回の規制強化により楽しむ場所の確保が大幅に制約を受けることになりました。今年はパイプを“喫う場所”の発見、確保が“課題”なのかもしれません。

 

日本パイプクラブ連盟でも、従来は大会を、開催に便利なホテルの宴会場などを使用してきましたが、新しい視点から多くのパイプ愛好家が集まり紫煙を楽しめる場所を探して参りたいと考えています。

 

パイプ愛好家の皆さま。この1年を、新しい状況への対応を模索しながらも、かまびすしいタバコを巡る議論から離れ、役に立つ立たないを問わず、ゆったりと紫煙の輪を広げ、気持ちの豊かな時を送る年としたいものです。