パイプの愉しみ方

パイプの愉しみ方

日本パイプスモーカーズクラブ創立50周年パーティ

日本パイプスモーカーズクラブ事務局 青羽芳裕

日本パイプスモーカーズクラブ(J.P.S.C.)は今年で創立50周年を迎え、パーティを6月25日に竹橋のレストラン・アラスカで開催しました。
会員のほか、多くのパイプ関係者、連盟参加の多くのパイプクラブの皆様にも参加して頂き総勢69名のにぎやかな会となりました。
J.P.S.C.は今年で50年目を迎えますが、1967年創立した時には、民間のパイプクラブは一つもありませんでした。過去創立5年目には第1回全日本スモーキングコンテストを主催、創立10年目を記念して『パイプ大全』を出版しています。創立の際には13人のメンバーが集まり発足の会を開きましたが、今回唯一の在籍者103歳の関口一郎氏が出席されました。
始めに、50周年を記念して作られたメンバーズパイプ、シャコム・シェィプ442が紹介されました。このパイプは1967年に最初に作られメンバーズパイプを復刻したものです。
クラブを代表して梶浦世話人代表から、
「美味しいたばこを喫いたいという理由でJ.P.S.C.は創立されました。幸い、今はいろいろなたばこが好みで自由に選べる時代になりました。
一方たばこを巡る環境は激変し、これからのクラブの活動は、同行の士があつまって美味しく、楽しくたばこを喫う場を作ることが活動の柱となるでしょう。パイプの美味しさを知らせ、愛好家の輪をひろげるための働きも加えて、新しい50年を歩み出したいと思います。」
との挨拶があり、続いて乾杯で式はスタートしました。しばし歓談の後、来賓を代表して、春山商事、春山徹郎社長からの祝辞を頂きました。春山社長は過去J.P.S.C.の会員であり、第一回第二回の全日本スモーキングコンテストにも出場し、その際のエピソードにも触れられました。
続いて、J.P.S.C.の歴史を映像で流し、青羽が説明しました。J.P.S.C.が設立される直前のアサヒグラフに掲載された貴重な写真。第一回スモーキングコンテストでは大会中の水を配布したのがバニーガールであったという写真から、過去の例会・集合写真には、50年という歳月の中鬼籍に入られた多くのメンバーの姿も映し出されておりました。そして、現在の活動状況、通例行われているスモーキングコンテスト、オークション、様々な知識を持った会員による勉強会、年一回行なわれる旅行会などが映像で流されました。
デザートまで食事が進んだところで、今回のメインイベント、今から38年前に作られたJ.P.S.C.のクラブブレンドが開封されました。このタバコは当時アメリカのバークレーにあったドラッカーに作らせたもので、現在世界トップのブレンダ―である、G.L.ピースが学生時代に通い、この店でタバコのブレンドを学んだという伝説の店です。この店は無くなり、そのタバコも長い間ありませんでしたが、G.L.ピースが先年復刻をいたしました。今回このタバコはクラブ最長老の関口一郎氏から提供でした。全員でこのタバコを味わい、会場には38年間熟成されたイングリッシュ・ミクスチャーの至高の香りが漂いました。

その後、恒例のジャンケン大会を行った後、記念写真撮影を行いました。
パーティは柘製作所柘恭三郎社長による三本締めで終了しました。 参加頂いた、多くのパイプ関係の方々、連盟参加の多くのパイプクラブの皆様、過去にJ.P.S.C.に関わった皆様に深く感謝いたします。