キセル・シガ−の愉しみ方
水タバコを楽しもう! その1
「水タバコって?」
ミステリアスな異国の香りと煙を楽しむ文化、水タバコ。
私たち日本人の日常の生活の習慣にはない喫煙です。
イスラム圏で親しまれている水タバコとはいったいどんなものなのでしょう?
喫煙具
水タバコに必要な喫煙具は「シーシャ」と呼ばれています。
またの呼び方を「水煙管」「水パイプ」ともいいます。
シーシャはアラビア語でエジプトを始め北アフリカのマグリブ諸国で主に用いられる名称です。
インドやパキスタンでは主にフッカーと呼ばれ、英語圏でもhookah(フーカー)の名で親しまれています。
この他にも、ナルギレ、ガリヤーン、ゴーザ、マダーアなどという名称で楽しまれています。
インドではココナッツの実に管を通し、くり貫いた中に陶器の皿を置き喫煙していたという歴史もあります。
ナルギレはココナッツを意味し、フッカーは小さめの箱という表現なのだそうです。
シーシャはペルシア語のガラスを意味するシーシェが語源と考えられています。
タバコ
水タバコを楽しむためのタバコは新しくは「フレーバー」と呼ばれる煙草の葉にジャムがかかったような湿気の多いベットリとしたタバコです。
もっとも、フレーバーと呼ばれるようになったのはごく最近で、モアッサル(ムアッセル)などと古くからの呼び名もあります。
世界中で最もよく知られている水たばこの「ザグルール」のように自然で素朴な味わいのものもあれば、「アップルトファーハ」のようにリンゴで香りづけされたものもあり、現在では数多くの着香系の水タバコがフレーバーとして発売されています。
「水タバコを吸ってみよう!」
シーシャの構造
シーシャと呼ばれる水パイプは4つの部分からできています。
- 底の部分はガラス製ベースで水が入ります。この部分はシーシャの主部分である2の真鍮の(ステンレス鋼のものもあります)上部へとつながっています。
- ライと呼ばれる先端に、吸口が付いたホースを通して吸引した時、この調節装置がたばこから出る煙を取り込みます。この装置全体は、ガラス、真鍮、金、銀、木、籐など様々な素材で出来ており豪華な装飾が施されています。
- 上部タバコを乗せる皿の部分にはモアッサルを乗せてアルミホイルで蓋をします。アルミホイルには小さな穴を数箇所あけ、その上に炭を置きます。つまり、タバコを直接燃やすのではなく、炭の熱伝導で熱されたタバコが装置の管を通って水まで達します。水をいったん通した煙はタールなどが水に溶け出しているため非常にタールの少ないマイルドなタバコが楽しめるわけです。
- ホース部分の接続はメーカーによりオスと呼ばれる出っ張った接続を持つ本体と、メスと呼ばれる凹みのあるホースを差込むタイプのものがあります。
・どこで楽しむ?
現在は静かな水タバコブームも手伝って、シーシャ・カフェやシーシャ・バーなどのお店が出来てきています。
まずは、近くにお店を探してみましょう。
そこには異国の雰囲気が漂い、美味しいチャイを飲みながら或いはスッキリ炭酸の飲料とともに、異国の料理に舌鼓をうちながらゆったりと煙と香りに癒されるのもいいものです。
私のお店の訪問記などは次号でもご紹介したいと思います。
・自宅でも楽しみたい
インテリアにもなりそうな綺麗な細工がしてあるシーシャ。
カフェで販売されていたり、インターネット通販で購入したりできます。
サイズは持ち運びが簡単なミニシーシャ(高さ30cmくらい)から大型シーシャ(高さ120cmくらい)まで色々ありますが、できれば最初は大き目のシーシャを購入することをお勧めします。
やはり、煙道の長い方が煙が美味しいというのはどんな喫煙具にも共通しているようです。
「シーシャをカスタムして買えるお店」
今回お邪魔したのは下北沢にある「SHISHA3号店」さん。 1号店、2号店はカフェでシーシャを楽しめます。 セットで組んであるシーシャやお買い得品なども豊富にありますが、自分の好みでカスタムして購入することも可能です。 まずは、ガラスベース |
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異国の雰囲気タップリな模様が施されたベースの数々からお好みをチョイス。
ライはシーシャの心臓部 オス型を選ぶか、メス型を選ぶかでホースの選択が決まります。 ハガルと呼ばれるタバコを乗せるお皿 大きさも加工も色もたくさんの種類から選べます。 |
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ホース
選んだライの形によって選べるホースが変わります。 吸い口の部分やその他のアクセサリー |
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喫煙するスタイルに合わせて、色や形を選びます。 |
パーツをカスタムして購入したオリジナルシーシャ(大きいサイズ)
お値段約12,000〜14,000円 次号では、シーシャの歴史やモアッサル(フレーバー)についてなどをお届けしたいと思います。 |