大会記

大会参加記

第10回 中四国パイプスモーキング選手権大会記

山口パイプスモーキングクラブは、11月13日正午から山口市湯田温泉のホテル松政で、第10回中四国パイプスモーキング選手権大会(日本パイプクラブ連盟公認、JT広島支店後援)を開催した。

中四国大会は西日本の強豪パイプスモーカーが集まる大会として有名で、2009年大会で優勝した木内さん(徳島パイプクラブ)は160分台の快記録を樹立した。会場となったホテル松政は湯田温泉で有数の格式と伝統を誇る超一流の温泉旅館。大会を催す2階の宴会場には午前の早い時刻から続々とパイプ愛好家が参加受付に現れて、ロビーで談笑しながら芳醇なパイプ煙草の香りを漂わせた。

正午に開会。開会の辞は主催者の山口パイプスモーキングクラブの大塚正昭会長。「日頃のロングスモーキングの力量を発揮して欲しい」と挨拶して盛大な拍手を浴びた。続いて田中需日本パイプクラブ連盟会長が「今大会は初めて山口PSCが開催するものなので、ぜひご当地の山口PSCの会員が優勝して欲しい」とリップサービスしたら、すかさず誰かが「それは駄目だよ」と野次を飛ばして、場内は大笑いとなった。

来賓のご挨拶は渡辺純忠山口市長。600年以上の歴史を誇る山口の文化を披露しながら「静かなたたずまいの町、山口へようこそいらっしゃいました」との歓迎の辞に続いて、「山口市に落ちるたばこ税収は年間十億四千万円で、市の貴重な税収です。ご出場の愛煙家の皆様、たばこ税のために大いに喫って欲しい」とちゃっかりしたところも見せて、場内は和やかな雰囲気に包まれた。

続いてご後援のJT広島支店長で昔はパイプスモーカーだったという浜田耕一様が楽しいユーモアを交えて来賓のご挨拶。さらに大会使用たばこ「桃山」を提供して下さったJTアイメックスの蒲地光社長が昭和9年(1934年)に当時の大蔵省専売局が我が国で初めて製造販売を開始したパイプたばこ「桃山」の特長やその歴史について説明され、最後に大会審判長をお願いしたJT広島支店業務部長の松田真二様がたばこの検量に問題なしと発表してセレモニーは終了した。

零時半前に時計に合わせて競技開始。着火失敗は2名だけで滑り出し好調やに見えたが、伝統の重しのある「桃山」はロングスモーキングに甘いたばこではない。むしろ厳しいと言った方が良いたばこだ。名にしおう強豪や実力者が平凡なタイムで次々に消えていく。結局、徳島PCの藤本会長がベテランの力量を発揮して88分30秒で優勝。2位は強豪の藤原秀樹氏(岡山PC)、3位は新鋭の新井禎宣氏(東京スモーキングクラブ)が食い込んだ。団体戦も徳島PCが栄冠を獲得した。大会の成績表は別途掲載する。

表彰式と懇親会は大幅に時間を繰り上げて開始。表彰式では、下関のトラ河豚コースセットなど、山口の豊かな食材を使った豪華な賞品が大塚正昭会長から優勝者をはじめ上位入賞者、レディースチャンピオンに渡された。大塚会長は「今回大会は、上に薄く下に厚く賞品を用意した」とのお話だったが、大会記念の特別賞多数に加えて何も賞品を貰えなかった人にも漏れなく残念賞が行き渡った。

チャンピオンパイプ第83号は、中四国大会規程により、第4位の山口PSC秋重岳史氏が獲得し、主宰クラブの快挙に会場は大いに沸いた。

懇親パーティーでは、山口PSCの皆さんの心尽くしによる山口の海の幸山の幸を活かした豪華な料理と素晴らしい銘酒を出場者全員が心ゆくまで堪能し、パイプ談義にしばし花が咲いた。

最後に山口PSCの創立者である八木宗十郎名誉会長が中締めの挨拶をされて、豪華で賑やかで楽しかった山口での中四国大会は無事に閉幕した。なお、来年の中四国大会は、岡山パイプクラブが主催する。

主催者の山口PSCの皆様、心のこもったおもてなしに心から感謝致します。ご後援のJT様、大会使用たばこを提供してくださったJTアイメックス様、また豪華な賞品を提供して下さり、様々な便宜を図って頂いた山口の協賛企業の皆様、まことにありがとうございました。記録集計役のJT広島支店の皆様、計測員の山口の可愛らしい大学生のお嬢さん方、お疲れ様でした。

□第10回 中四国パイプスモーキング選手権大会 成績表(PDFファイル)

日本パイプクラブ連盟事務局