大会記

大会参加記

第30回 東北パイプスモーキング選手権大会

第30回東北パイプスモーキング選手権大会(=日本パイプクラブ連盟公認)が7月1日、青森市内のアップルパレス青森で開催された。その結果、小川英児選手(青森PSC)が79分1秒で優勝し、チャンピオンパイプを獲得した。団体戦も地元の青森PSC(小川、佐藤武治、佐々木英治の3選手)が奮闘し、229分38秒で1位となった。また節句田恵美選手(JPSC)が56分20秒で見事にレディースチャンピオンを勝ち得た。

今回大会は、昨年7月に予定していた第29回大会が、東日本大震災で中止となり、「幻の大会」となったため、3年ぶりに開催するもので、主催は青森パイプスモーカーズクラブ,共催が盛岡パイプクラブ。会場のアップルパレス青森は、青森市内で有数の豪華ホテル。受付開始の正午前から出場選手が続々と詰め掛け、会場となった3階のロビーは、芳しいパイプたばこの煙に包まれ、パイプ仲間の談笑で盛り上がった。

定刻の午後1時に開会。冒頭、昨年の東日本大震災で尊い命を無くされた犠牲者の方々のご冥福をお祈りして、全員が起立して一分間の黙祷を捧げた。

続いて主催クラブの青森PSCの平木久也会長(大会実行委員長)が挨拶し「昨年は思わぬ自然災害で中止となったが、東北のパイプ仲間が元気に集う大会を3年ぶりに開催できて思いもひとしおです。昨年、被災地への差し入れで食料品の次に喜ばれたのはたばこだった。人間とたばこの関係の深さが窺い知れる。厚生労働省の悪しき策動で、理不尽極まるたばこ攻撃の法律や政策が次々に打ち出される中、愛煙家は結束して対抗しよう」と述べて、盛大な拍手を浴びた。

使用たばこ「飛鳥」のテープカットは大会委員長をお願いした島田茂JT盛岡支店社会環境推進部長。島田氏は招待選手として本大会に参加して33分零秒というまずまずの成績を収め、10月の鹿児島での全日本選手権大会への出場に意欲を見せていた。

「飛鳥」を提供して下さった蒲池光JTアイメックス社長が来賓挨拶で、高級パイプたばこの飛鳥の商品説明の中で、「今回提供した飛鳥は、パウチではなく缶なので、かなりの湿度があり、着火失敗に注意を」と呼びかけた。蒲池社長は、大津波被災地の廃墟の中で昨年5月に高々と翻ったたばこ販売の幟(のぼり)のパネル写真を見て感動した話も披露して、会場内に共感の輪が拡がった。

風晴晃大会審判長(青森PSC副会長)の大会ルール説明を経て、いよいよ使用たばこ3グラムが配布となり、選手宣誓に続いて5分間のたばこのパイプ詰め作業。使用パイプは柘製作所製。ボウル前面に青森ねぶた祭りの武者絵の図柄がレーザーカットで大きく掘り込んであり、いかにも青森での大会らしい。

飛鳥はかなり乾燥していた。缶を開封し3グラムずつ検量してビニール小袋に詰めてからやや時間が経過していたようだ。各選手、無造作に一度にそのままパイプに詰める人、手もみして詰める人、何回にも分けて詰める人、各選手様々だ。

平木実行委員長が叩いた鉦(かね)の音を合図に、いよいよ競技開始。たばこが乾燥していたからか、飛鳥とは思えないほど火付きが良かった。会場内の空調が良かったこともあり、どんどん燃えて紫煙が立ち込める。会場内にラタキアとキャベンディシュの濃厚で高貴な香りが広がった。

大会の個人記録、団体記録等は別紙を参照されたい。

6位以内入賞者のパイプチェックが済んで、順位が確定したところで、隣の懇親会会場に移って盛大な懇親会。大会副実行委員長の清水愛郎盛岡PC副会長の挨拶、梶浦恭生PCJ会長が「たばこを巡るこのところの悪しき風潮を吹き飛ばそう」と元気に大会講評。次回第31回大会を主催する山形霞城PCの大久保義彦会長の発声で盛大に乾杯した。

郷土芸能披露はおなじみの津軽三味線独演会。平木会長の友人が見事な腕前で次々に演奏して盛大な拍手を浴びた。

宴たけなわのうちに成績発表、表彰式と進んだ。優勝認定証とチャンピオンパイプ、豪華な副賞賞品が小川選手に授与され、盛大な拍手で祝福された。

美酒と美味いパイプ煙草で座が華やぎ、談笑で盛り上がる中で、そろそろ閉会となり、次回は2年後に山形で再開しようと誓い合ってお開きとなった。

大会を後援して下さいました日本たばこ産業株式会社盛岡支店様、協賛の青森たばこ販売協同組合様、大会使用たばこ飛鳥を提供して下さいましたJTアイメックス様、ありがとうございました。大会準備をして下さいました青森PSCの皆様、お世話になりました。

□復興の旗振役(PDFファイル)

□第30回 東北パイプスモーキング選手権大会 個人成績表(PDFファイル)

□第30回 東北パイプスモーキング選手権大会 レディース・団体成績表(PDFファイル)

日本パイプクラブ連盟事務局