大会参加記
第17回 関東地区パイプスモーキング選手権大会開催 |
第17回関東地区パイプスモーキング選手権大会が、平成26年11月29日、東京都渋谷区の日本たばこ渋谷ビルで開催された。個人戦はJPSCの向坊健選手が123分40秒の記録で優勝し、準優勝は東京SCの榎本真麻選手、三位はジョンシルバー佐久間建二選手と、いずれも110分を超える好成績での競技となった。団体戦は、ジョンシルバー各選手の好記録にもかかわらず、JPSC向坊選手の最後の粘りにより、JPSCが320分6秒で逆転勝利した。2位のジョンシルバーとはわずか42秒差の熱戦だった。 今回の参加は7チーム・13クラブ総勢61名。全日本大会から間がなかったこともあり、関東地区としては参加数が少なかったが、氷雨の冷気を吹き飛ばす熱気のこもった大会となった。
正午から開会式があり、梶浦連盟会長の開会の挨拶に続いて、大会の会場をお貸しいただくなどご協力くださったJT中西東京支店長から、東京支店の移転に伴って渋谷の地では最後となる今回の大会成功を祈念するとの祝辞をいただいた。 続いて、今回大会使用煙草の「シルクロード」を提供して下さったJTアイメックスの蒲地社長が、「シルクロード」の開発時の秘話や、今後改良される「飛鳥」など企業機密も交えながらの製品紹介をした。青羽審判長による競技ルールの確認の後、5分間の煙草詰め。同じく審判長合図のもと、競技が始まった。 今回使用した「シルクロード」は火付き火持ちともによく、群馬・深代喫煙具製作所で特にあつらえたスムースビリヤードとの相性もぴたり。司会からの「火を大きくすると辛く感じられるが、ゆっくりと特徴である甘い香り、甘い味を楽しんでいただきたい」との示唆も功を奏してか、着火失敗や10分未満で消えるなどの選手は格段に少なく、強豪ぞろいの激戦となった。 今回、計時審判として各クラブ有力選手にお願いし、競技進行にご協力をいただいたこともあり、ぴんと張りつめた空気の中で競技が進み、60分台まで半数以上の選手が残っていた。90分を超えていてもまだ12名以上が残るという激戦のなか、過去に優勝などの実績を持つ強豪選手に交じって新顔の選手も静かに煙をくゆらし、好成績が期待された。 110分を超えて、すみだ川藤原選手、ジョンシルバー佐久間選手の強豪に、若いJPSC向坊選手、東京SCの榎本選手が挑む構図となった。選手の集中を切らさぬようできるかぎり静寂を守るなか、強豪二人が消え、新顔二人の一騎打ちとなった。固唾をのんで見守るなか、榎本選手が先に消え、惜しくも個人1位とレディース1位の同時取得はならなかったが、盛大な拍手を受けた。一人旅となった向坊選手もさらに粘りをみせ、個人1位とともに逆転での団体1位をもぎとる勝利となった。 表彰式と懇親会は同じ会場で、森谷連盟理事長の乾杯の音頭で、JTからの心づくしの美酒をそえて行われた。主催の西東京煙管愛好者倶楽部の趣向で、成績上位の選手にはより手厚く、優勝した向坊選手にはチャンピオンパイプ90号が贈呈され、協力会社からあつらえた喫煙具等が贈られたほか、出場各選手には飛び賞として各種賞品の授与が行われ、JT渋谷ビルでの最後の関東大会に花を添えた。 折から低気圧の影響で、終日氷雨が降り続く悪天候となったが、土曜日の休日出勤にもかかわらず、大会運営を手伝って下さったJT東京支店そしてJTアイメックスの皆様、ご協賛とご協力ありがとうございました。また、たくさんの賞品を提供して下さった深代喫煙具製作所、ケイガイ、ゼフィルス、坪田パールほか各社のみなさまには、心から御礼申し上げます。 |
西東京煙管愛好者倶楽部会長 松崎臥煙堂 |