大会記

大会参加記

第18回 関東地区パイプスモーキング選手権大会開催

台風による前日の雨模様から一転、雲間から強い陽が差し込んだ平成27年7月18日、第18回関東地区パイプスモーキング選手権大会が開催された。会場は昨年まで四回連続でお世話になった日本たばこ産業渋谷ビルから、東京スカイツリーを仰ぎ見る同社生産技術センター4階の食堂に移った。ここは、平成2年に日本で開催された第7回世界パイプスモーキング選手権大会の会場となった、由緒ある場所である。

今回の参加は15クラブにフリーも含め、総勢113人。昨年の70人から大幅に増えた。タンパー、マッチは支給されたが、パイプは各自で用意した。

正午すぎからの開会式では、司会の大森選手の軽妙な進行のもと、まず実行委員長の向坊が開会の辞を述べる。続いて、日本たばこアイメックスの新井社長から、提供いただいた大会使用たばこ「マクバレン ミクスチュアー」の味わい、歴史について説明があった。そして、梶浦連盟会長の挨拶ののち、JPSCの福井選手が、高らかに選手宣誓を行った。

青羽審判長から競技ルールの確認があり、5分間のたばこ詰め。同審判長によりゴングが鳴らされ、競技が開始された。

たばこの状態がよいのか、はたまた各選手の日頃の鍛錬の成果か、着火ミスは1名のみで、概ね順調な滑り出し。消える者が出はじめたのは、ようやく20分を過ぎてからだった。60分をすぎてもほぼ半数が残り激戦が展開されるが、90分をすぎるとついに、10名に絞られた。すみだ川PCの中田選手、千葉PSCの片岡選手らが熟練の技をいかんなく発揮するいっぽうで、東京SCの榎本選手、すみだ川PCの橋(和)選手、同PCの小滝選手3女傑≠フ白熱戦が会場を沸かせた。

100分をすぎた段階で4名が残ったが、まず橋選手が消え、榎本選手のレディース2連覇が確定した。最後は中田選手と向坊が、お互いをチラ見しながらの一騎打ちとなったが、111分台で中田選手が終了し、向坊の個人2連覇が確定した。

団体部門ではベスト10に3人を送り込んだすみだ川PCが、2位のJPSCに10分以上の差をつけて優勝、地元の意地を見せた。

今回は約300名が入る広い会場で、終わった選手は隣のスペースの席に移り、競技を眺めながら仲間と語らう、全体に賑やかな雰囲気であった。徒歩5分の「たばこと塩の博物館」を見学に訪れたグループもいて、鎮火後も充実のひとときとなった。

表彰式と懇親会は同じ会場で、日本たばこから心づくしの料理が用意された。酒類も豊富で、食堂スタッフがハイボールや水割りを振る舞う、至れり尽くせりの宴となった。

チャンピオンパイプ91号は、個人でも3位に入った榎本選手が獲得。各選手に上位から順に賞品が贈られ、小林(照)選手にはフリーのトップ賞、千葉PSCの内田会長には最高齢賞、「18日」「18回」にちなんで18位のJSPC大熊選手に特別賞が授与された。

開会の辞でも申し上げたが、日本たばこ産業、同生産技術センター、ならびに日本たばこ産業アイメックスの皆さま、同会場での開催にご尽力いただいたすみだ川PCの横山会長、賞品を提供いただいた各社の方々には、改めて厚く御礼申し上げます。

最後に、仕事の関係で賞品の袋詰めなどを手伝えず、名ばかり実行委員長≠ノなってしまったことをお詫びしたい。作業に加わっていただいた方々、ありがとうございました。

JPSC向坊健