大会記

大会参加記

第43回全日本パイプスモーキング選手権大会IN札幌 大会後記

今回で43回目となる全日本パイプスモーキング選手権大会が10月2日(日)北海道札幌市内の「札幌東急REIホテル」で開催された。

当日は、10月の北海道では珍しく気温24.7度と9月初旬の」暖かさで、台風等の天候の心配をしていたが、大会を祝福するような好天に恵まれた。

大会には、全国23のクラブから131名、フリー24名、合計155名のエントリーがあったが、台風等の影響で沖縄のクラブが全員欠席になる等があり、当日は、140名(女性15名)が大会に参加して、ロングスモーキングの技を競い合った。

大会会場の「札幌東急REIホテル」はさっぽろの繁華街「すすきの」の中心に位置しており、また赤レンガで有名な旧北海道庁庁舎等、観光名所の近くで、大会前や、大会終了後に観光や舌鼓を打った参加者も多かったようだ。

ちなみに、第43回全日本パイプスモーキング大会は北海道では2度目の大会で、1回目は函館の第38回大会であり、その大会に出場すべく、今大会の運営を行っている北海道紫煙会札幌が発足した。今大会は、その時発足した北海道紫煙会札幌が、43回大会は、北緯43度の札幌で開催したいと誘致稼働を行った結果43回大会が札幌で行われることになった。

大会会場の前には、パイプメーカー、喫煙具メーカー、煙草店、パイプ作家等10店が並んだパイプショーを開催しており、大会と同様にパイプショーを楽しみに来ている参加者もいたようで、盛況であった。

大会は、午前10時に受付を開始、受付を済ませた各クラブ員が会場隣の喫煙スペースでクラブ同士や他クラブ員友好を深め談笑している姿があちらこちらで見られ、大会の趣旨の一つでもあるパイプ愛好家同士の親睦を深めていた。 いよいよ、11時より開会式が始まり、大会主催者を代表して、大会会長の梶浦恭生日本パイプクラブ連盟会長が開始の挨拶、続いて日本たばこ産業株式会社 北海道支社 支社長近田仙之様のユーモアのあるスピーチを頂き、続けて日本たばこアイメックス株式会社 社長新井慎一郎様の今回の競技煙草「飛鳥」の説明、引き続き、株式会社柘製作所 取締役 相談役の柘茂恭様から大会競技パイプの説明の後札幌市長からの祝辞が披露された。

大会審判長の日本パイプクラブ連盟名誉会長、国際パイプクラブ委員会副会長の鈴木達也様のルール説明の後、近田仙之支社長様の大会煙草のテープカットが行われた。

  

選手宣誓は、北海道紫煙会札幌の副会長足立大直様の勝鬨を選手全員で唱和するという、ユニークな宣誓で開会式が無事終了し、パイプ、マッチなどのチェック後、いよいよ5分間の煙草詰め開始、参加者全員真剣に煙草を詰めているため会場は緊張感漂う静けさの後、今大会を通じて司会進行を務める、北海道紫煙会札幌の四釜氏の合図で鈴木審判長のカウントダウンのゴングで着火開始。

大会使用煙草は、大会前に3グラムに分けて準備していたが、日本パイプクラブ連盟の保管状態が良く、開缶直前のような状態で、「飛鳥」の特徴の湿度が少し高めの状態で、慣れていない人には、中々難しい煙草のようであり、38回函館大会で優勝した、佐藤純雄氏らやレディース優勝の小滝広子さんは連覇なるかと思われたが20分前に離脱し、ベテランの人達も苦戦していた。

今大会の特別ルールとして、開始10分間は、会場から入出禁止となり着火ミス等で早々に火が消えてしまった参加者も10分間は着席したままで、一層悔しさが増していたようであった。

 

北海道紫煙会札幌の四釜氏の軽妙な司会ぶりに翻弄されたのか?中盤の60分頃には、残り54名になり全体の約半数がリタイヤしており、今回初めてパイプを喫うというTSネットワークの福田孝志さんが56分47秒という記録を出していることから、ベテラン勢に厳しく、初心者には優しい状況で進み、90分過ぎには残り12名となり、レディースでは榎本さんしかいない状況で、この時点でレディースの暫定優勝になり記録をどこまで伸ばすか注目されたが94分台で消え、これ以降はパイプとタンパー検査が行われ、100分の大台を超えたのは、8名で結局ここまで残った選手はだれが優勝してもおかしくない過去に実績を残してきた人たちで、優勝は、116分44秒で千葉スモーカーズクラブの片岡義雄さん、レディース優勝は94分46秒で東京スモーカーズクラブの榎本真麻さん、団体クラブ優勝はジョンシルバーパイプクラブの280分22秒という結果で43回大会は終了した。

  

  

競技が無事終了後、パーティーとアトラクション、表彰式となり、北海道紫煙会札幌副会長藪氏の乾杯の発声の後食事を楽しみながらヨサコイソーラン祭りの北翔大友和(トワ)チームによる演武で盛り上がったところで、表彰式に。

  

上位入賞者の表彰後、恒例の特別賞が渡され、43回賞、43分賞、遠来賞、協賛してくださったモモヤ賞(創業100年の100位賞)等が授与され、来年の44回大会主催のGUN ROOM OF TOKYOへの連盟旗引き継ぎを終え、北海道紫煙会札幌の石川靖雄さんの三本次めで閉会となり、来年の東京での再会を願い散会となった。

  

北海道紫煙会 札幌  会長 櫻井 博之記