大会記

大会参加記

中部地区大会/第二回「THE煙」後記

2020年10月4日、中部地区大会「THE煙」を開催いたしました。

本来であればこの日は、第46回全日本パイプスモーキング選手権大会 名古屋大会を開催しているはずでしたが、コロナ禍により開催延期となりました。

クラブ一丸となって昨年から準備してきたこの思いをただ納めるだけではもったいないということで、感染対策を考慮したうえでの競技会を小規模でも名古屋で開催することとしました。

会場は2020年2月と同様、スケジュールもほぼ同じです。規模を縮小し個別にテーブルが用意できる数だけの参加者を募った結果、32名での競技会となりました。

当日は朝9時集合からの準備開始。前回大会よりも小規模であるため座席位置決めなど会場レイアウトや景品支度も順調に進み、12時には準備完了。参加者の8割がなごかやパイプクラブであるため、受付も規定時間前にほぼ終わり、予定通り13時30分には開始の挨拶となりました。

コロナ対策としては、入口のアルコール消毒と額の検温、競技開始まではマスク必着をお願いしました。テーブルも一人1台ずつ用意して交互に座り、向かい合っての着座を避けるよう配置しました。


いよいよ開会宣言。会場の最前列に立ち、挨拶の順番を打ち合わせます。パイプクラブ連盟からは今井理事長にご参加いただき、自分のおぼつかない大会運営進行に助言をいただきつつ、大会の後押しをしていただきました。

審判委員長は静岡パイプクラブより鈴木さんに引き受けていただきました。ルール説明と開始のゴングを高らかに打ち鳴らしていただき、競技開始となりました。


葉を詰めること5分、着火は1分間でマッチ2本という公式競技のルールにのっとり、タイムが刻まれ始めます。競技はフリーの方も参加されていますが、ほぼほぼなごやかパイプクラブメンバー。クラブ内公式試合の様相となりましたが、そこは和気あいあいと時間が進みます。着火直後は会場いっぱいに紫煙がたちこめ、これぞパイプ大会といった空気です。

着火による最短記録もご愛敬ですが、クラブメンバーの早期敗退は少なく、20分から30分を過ぎた頃から数名の脱落が見えてきました。司会者である私は20分少しで敗退でした。喋り過ぎは事故の元ですね。

50分を過ぎると残りは10名程。60分越えは8名というなかなかの好記録が出ました。会場が狭いので、自席に戻る人もいれば、近くのお店で休憩という名の0次会を開くものもいますが、記録はまだまだ伸びていきます。

ついに5名となったのは70分を越えたところ。ラスト2名は80分越えとなり、最長記録は100分越えとなろうかという大記録が見えてきました。

やがて2位が決まりチャンピオン誕生の瞬間がやってきました。ですが、そこでゴールではありません。一人になっても煙が出続けるかぎりは己の記録との闘いです。入会2年目の若手ながら実行委員も兼ねる吉成さんが、黙々と記録に挑みました。やがて達成した記録は125分。素晴らしい記録です。全日本大会でも優勝レベル、世界大会でも上位一桁に食い込む記録が誕生しました。公式記録としては、名古屋でも、吉成さん自身でも公式大会初参加としての最高記録となりました。選手宣誓も行い、優勝で幕を引くという記念的大会となったかと思います。

進行予定以上の記録でしたので、すぐにもパーティーへ突入です。大皿料理に瓶ビールで酌み交わす、なんてことができないこのご時世ですので、今回のコロナ対策としては個別のお料理と缶ビールで乾杯です。

他に飲み物は、開場のバーカウンターを借りられていましたので、クラブメンバーが内側に立ち飲み物を作って振る舞いました。といっても水割りソーダ割り程度ですが、それでも未経験者にとっては新鮮な経験だったと思います。

パーティーも後半にさしかかり、いよいよ表彰式です。協賛いただいた方々から景品として頂戴したパイプグッズや喫煙具なども、特別賞や健闘賞として参加選手の手に渡されました。なかでも、急遽新潟から特別参加いただきましたパイプ作家の櫻井さんから提供いただいたパイプや、なごやかメンバーのパイプ作家である小坂さんからのパイプが、大会賞品として上位記録の選手に手渡されました。とてもよい記念品になると思います。

そして、地区大会優勝パイプ102本目となるIKEBANA。これは今大会チャンピオンの吉成さんの手に渡りました。初参加、初優勝、初公式記録で125分。2020年は吉成さんにとっては記念となる年になったと思います。開催を祝い、来年の前項大会成功を祈る3本締めと拍手の中、今大会は閉幕となりました。

中部地区大会/第二回「THE煙」の開催へご協力いただきました皆様、急遽開催申し入れに手続きを急いでいただきましたパイプ連盟の皆様、このご時勢遠方から参加いただきました皆様、そして開催まで不慣れな指揮の元開催まで背中を押してくれたクラブメンバーに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

次回は全国大会の開催が待っています。この地区大会と同様全国大会もクラブ一丸となって取り組みます。

なごやかパイプクラブ 会長 渡邉 岳