活動記録

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スモコレ出店記

日本パイプクラブ連盟は、10月15日、16日に東京・有楽町駅前の交通会館で開催した「スモコレ」(主催・スモコレ実行委員会)に初めて出店した。スモコレは日本で唯一のたばこ、喫煙具の商談展示会である。出展者は日本たばこ産業をはじめとするたばこメーカーと喫煙具メーカー、関連商品企業団体。日本のたばこ関連企業・団体を網羅しており、招待される客は全国のたばこ屋さんである。

スモコレは、たばこ・喫煙具を販売される方のみを対象とした展示・商談会で、一般には公開されていない。日本パイプクラブ連盟は、今までは来場者が限定されている商談展示会ということで出店して来なかったが、昨今の喫煙環境が厳しくなった状況から、パイプ喫煙愛好家を増やすためには、日本各地のパイプスモーカーにたばこを販売しているたばこ屋さんと手を携えていく必要があると考え、出店に踏み切った。

JR有楽町駅前の東京交通会館12階の展示場は大きく2つに分かれており、銀座側のスペースにはJT、BTA、PMのたばこメーカーの大手が陣取り、展示品の主力は加熱式たばこだった。

JR側のスペースは喫煙具、葉巻、シガー関係が出店しており、パイプクラブ連盟もその一角にブースを設けた。こちら側の展示で目立ったのはリトルシガーで、税制改悪で最近値上がりが顕著なシガレットに対し、相対的に価格が安いリトルシガーへの参入が増えていた。

パイプはメーカー3社がこぞって展示し、高級品から普及品まで幅広く展示されていた。取引は活発で、卸価格50万円超の高価格帯のパイプにも売約済みの赤札が次々に貼られ、パイプに対するたばこ店の関心が高いことが分かった。

喫煙環境の変化で加熱式たばこが隆盛になるなど、たばこの世界は今までにない大変革期を迎えている。それだけにバイヤーであるたばこ屋さん、売り手のメーカー・販社は真剣そのもので商談を行っていた。売り手も買い手もここでの商談の可否がこれからの1年を左右することになるので、単なる見本市ではなく熱気溢れる取引の場であった。

日本パイプクラブ連盟のブースには“日本パイプクラブ連盟の紹介”のパンフレットを置き、訪れたたばこ屋さんに手渡して連盟の活動状況、各地のパイプクラブの様子などを説明した。パイプを扱ったことのないたばこ屋さんには、パイプを扱えば、パイプだけではなくパイプを扱ういろいろな道具が必要であり、お店の品揃えを幅広くできること、喫煙具は粗利に幅があることなどを説明した。

パイプを販売するにはそれなりの知識が必要なので、たばこ屋さんが一朝一夕に扱えるようになるのはなかなか難しいだろう。しかし、シガレットのみから、手巻たばこ、リトルシガー、シガーなども経験して本物のたばこの味が判る人が増えた今が、パイプと取り組むチャンスである。

シガレットだけを扱うありふれたたばこ店から大きく脱皮して、本物のたばこを扱うたばこ店になることが、喫煙環境の変化を乗り越えるための強力なツールであると訴えたが、果たして効果の程は如何だろうか。

日本パイプクラブ連盟事務局