国際パイプクラブ委員会(CIPC)
国際パイブクラブ委員会
Comité International des Pipe Clubs (CIPC)
設立
19世紀には、既に欧州各地でクレイパイプを使ってのロング・スモーキング競技が行われていた。1970年にフランスのメッス博覧会で開催されたヨーロッパ8ケ国のパイプスモーキング競技会を機に欧州パイプクラブ国際委員会(CIPCE)が結成された。
1973年,日本パイプスモーカズクラブ(JPSC)が、その主催による第2回全日本パイプスモーキング選手権大会の上位入賞者を、CIPCEの第2回欧州パイプスモーキング選手権大会にアジアから初のゲスト選手として派遣した。これを機に、CIPCEは国際パイプクラブ委員会(CIPC)に改称した。
初出場ながら、団体戦で2位を収めた選手団の帰国後、わが国にもナショナル・クラブとしてのパイプクラブ連盟結成の機運が高まり、1974年に国内各地の15クラブの参加をえて、「日本パイプクラブ連盟」が発足した。
日本パイプクラブ連盟は1976年、東京で開催された国際パイプクラブ委員会(CIPC)の総会において、加盟が認められた。
組織
加盟各国の連盟(ナショナル・クラブ)会長を理事とし、年一度の総会を国際大会開催地で開く。
役員 (2018年10月改選) | |
会長: | コーネリウス クランス (オランダ) |
副会長: | 柘 恭三郎 (日本)[アジア担当] ヨーゼフ スタニスラフ (スロバキア)[中央ヨーロッパ担当] ロランド ホッヘナウアー (オーストリー)[北ヨーロッパ担当] ホセ アントニオ ミランダ フェレーラ (ポルトガル)[南ヨーロッパ担当] |
事務局長: | マーク ダイアー (イギリス) |
会計理事: | フィールト ランドルスト (オランダ) |
活動内容
世界パイプスモーキング選手権大会を中心に、1984年からヨーロッパ選手権大会、1985年から団体戦のみのワールドカップを開催する。2000年からは嫌煙・禁煙の逆風に対して、“Relax with your pipe”(パイプで心のゆとりを)をスローガンに掲げるとともに、欧州のパイプおよびタバコ関連団体との連携を強める。
CIPC設立当初は3年に1度の開催であった世界選手権大会は、1982年以降は4年に1度の開催になった。世界大会がない偶数年にはヨーロッパ選手権大会、奇数年にはチーム対抗のワールドカップが開催される。2006年の世界パイプスモーキング選手権大会はチェコのマリエンバドで開催され、2010年はポルトガルで開催された。ワールドカップは、2007年にロシアのサンクト・ペテルスブルグで、2009年にハンガリーのデブレツェンで、2011年にオランダのアイントホーヘンで開催した。2012年の欧州選手権大会は10月21日にスペインのセビリアで開催する予定。2014年の世界選手権大会はドイツのケルンで開催される。
CIPCに加盟する国と地域
フランス、イタリア、スイス、ドイツ、英国、オランダ、ベルギー、日本、デンマーク・スウェーデン(デンマークと共同加盟)、カナダ、スペイン、オーストリア、ハンガリー、香港、チェコ、スロヴァキア、ポーランド、台湾、米国、メキシコ、ポルトガル、ロシア、中国、ラトヴィア、ウクライナ、クロアチア。(加盟順に)計27ヶ国(地域を含む)。他に、豪州、イスラエル、アルゼンチン、マレーシアなどが加盟を検討中。スモーキング・コンテストの世界記録
1984年にCIPCの世界記録公認制度創設1984年 | 188分58秒 | PG・ミューラー (スイス) |
1993年 | 189分03秒 | クラウディオ・カヴィッキー (イタリア) |
1997年 | 195分37秒 | イエスバー・ボー・ペーターセン(デンマーク) |
2003年 | 198分15秒 | ジアンフランコ・ルスカーラ(イタリア) |
2008年 | 213分6秒 | ジアンフランコ・ルスカーラ(同上) 現世界記録 |
世界選手権大会の優勝者にはワールド・チャンピオンの称号が贈られる。1976年の東京大会ではGKKパイプクラブ(東京)の鈴木省吾、1982年のスペイン・マヨルカ大会では鹿児島パイプクラブの高岡豊がワールド・チャンピオンの栄冠に輝いた。1990年の東京大会では、個人、レディース、団体ともに日本が優勝した。
☆☆☆☆
Revised June 1 2012